2021年11月、ビットコインが777万円の史上最高値をつけ、仮想通貨が大いに盛り上がりました。
私も仮想通貨投資の比重を一気にあげた1年でした。
でも2022年に入ってからは、勢いが少し落ちている状況です。
なので、正直なところ、以下が気になってきます。
- 仮想通貨(暗号資産)って将来性はどうなの?
- 懸念はないの?
- 投資タイミングっていつがベストなの?
ということで、この記事では、仮想通貨の将来性や、仮想通貨投資を始めるベストな時期について、解説します。
- 仮想通貨(暗号資産)とは?
- 仮想通貨の将来性を左右する要因
- 仮想通貨の懸念
- 仮想通貨投資を始めるベストタイミング
この記事を読むと、仮想通貨投資を始めるべきか否かが明らかになります。
それでは早速みていきましょう。
仮想通貨(暗号資産)とは?
まず、簡単に仮想通貨について解説します。
必要ない方は、飛ばして次に進んでください。
仮想通貨とは、実体のないバーチャル空間上の通貨
仮想通貨とは、電子データのみでやりとりされる通貨です。
電子データなので、実体を持ちません。インターネット上で取引されるバーチャルな通貨です。
コインは600種類以上
2022年時点で確認されているものだけでも、600種類以上。
有名どころだと、以下です。
- ビットコイン(BTC)
- イーサリアム(ETH)
- リップル(XRP)
- ライトコイン(LTC)
ビットコインは管理主体が存在しない
仮想通貨の基本思想は、管理主体が存在しないところにあります。
今の金融って、日本だと日本銀行が円をコントロールする中央集権体制です。
一方で、仮想通貨は自立分散システムを基本にしています。
そうです、最近よく耳にする「ブロックチェーン」という技術を使った仕組みです。
従来の中央集権システムと自立分散システムを図で表すと以下のイメージです。
管理主体がいないので、それぞれでデータを持ち合う形で運営されているんです。
全員が全員のデータを持っているので、基本的にデータ改ざんができないんです。
システムダウンも起きません。
仮想通貨の将来性は?今後を左右する4つの要因
さて、そんな仮想通貨ですが、今後の将来性が気になるところ。
世の中的には、100年に一度の大革命と言われ、仮想通貨に対する期待がかなり高まっています。
でも一方で、当然ですが懸念もあります。
なので、きちんと両面から説明したいと思います。
今後を左右する要因として代表的なものは、次の4つです。
- 実用化
- ETFの承認
- 法定通貨
- 半減期による価格変動
順番に見ていきましょう。
要因①:実用化
仮想通貨の使用用途は多岐に渡るんですが、ここではエンドユーザーの使い道に基づいて解説します。
用途は大きく2つ
- 一般的な商品やサービスの決済
- NFT銘柄などのデジタル資産の購入
既存の銀行を通した決済は、中央管理者(銀行)が受け取る手数料が多くかかりますし、送金のタイミングは銀行の営業日に左右されます。
仮想通貨は、こうしたこれまでの課題の解決に繋がるので、中長期で見ると普及の可能性が高いと見ています。
世界的に見ると、PayPal、Braitree、Stripe、Squareなどのペイメントサービスを手掛ける大手企業も、仮想通貨の決済サービスを導入する予定です。
一方で、まだまだ価格変動が大きいところが懸念どころ。
価格変動が大きいので、実際に決済通貨として仮想通貨を利用しようという心理まで到達していないのが現状かと。
要因②:ETFの承認
ビットコインETFとは、簡単に言うと「ビットコインの上場投資信託」のことです。
ETFとして承認されると、仮想通貨に対する信頼性が一気に上がるんですよね。
これまで「仮想通貨って信用できないよね…」って思っていた投資家や企業が一気に参入する可能性があります。
それによって、需給バランスの関係で価格が上がりやすくなるということです。
ちなみに、2021年10月19日、ついにアメリカで世界初となるビットコインETFが上場されました!
予想通り、ETF承認によって一気に価格が上がりましたね。
2022年1月時点で、まだ日本国内ではビットコインETFを取り扱っている取引所はありませんが、時間の問題かと。
要因③:法定通貨
仮想通貨が法定通貨になると、世の中の仮想通貨に対する信頼度や期待が一気に上がります。
2021年6月9日に中南米のエルサルバドルでビットコインが法定通貨になりました。
その後、仮想通貨の価格は一気に右肩上りに転じていますね。
正直、各国がすぐに仮想通貨を法定通貨化するわけではないと思います。
まだハッキングリスクがあったり、この後のパートで紹介するスケーラビリティ問題があったりするからです。
ですが、自国通貨の信頼性が低い国においては、ビットコインを法定通貨とする可能性は大いにあります。
こうした動きがある度に、ビットコインに資金が集まることで相場が上昇するので、事前にきっちりと仕込んでおきたいところです。
要因④:半減期による価格変動
ビットコインは2,100万枚と発行枚数が限られていますが、とあるタイミングで発行が少なくなり、その時にビットコインの価値が高まりやすくなることが起きます。
これが、半減期による価格変動というものです。
少し難しいので、解説を加えます。
まず、ビットコインを新規に発行する時には、マイニングというものが必要です。
マイニング(採掘)とは?
「取引データを承認する作業」のこと。ビットコインの個々の取引データをまとめて一つのブロックを作ります。そのブロックにいつ・誰が・どのくらいの量の取引をしたのかを、第三者がチェックする作業です。
マイニングをすると、マイニングをした人に報酬が支払われるのですが、およそ4年毎にその報酬が半減する仕組みになっているんです。
報酬の半減に伴って、マイニングが進まなくなり、ビットコインの発行枚数が少なくなるということです。
次は2024年頃が予想されますので、その前後は価格が上昇している可能性が高いです。
仮想通貨における3つの懸念材料
仮想通貨が全ての面において優れているかというと、当然懸念点も持ち合わせています。
今ある懸念点を乗り越えられるかが、広く普及していくかどうかのキーポイントかと。
特に懸念しているのは次の3点です。
- 電力消費
- リバタリアン思想
- マイニングが止まる
懸念①:電力消費
実は、仮想通貨のマイニングには、大量の計算処理が必要なため、もの凄く多くの電力を消費します。
電気代が安く、さらにはコンピューターから放たれる熱を冷却しやすい田舎の寒冷地に巨大ファームが作られたりしています。
モンゴルやアイスランドとかです。
アイスランドでは、マイニングの電力消費が家庭の電力消費を上回っているので、かなりの電力を消費していると言えますね。
これだけエコロジーの重要性が高まっているので、エコと相反する仮想通貨には疑問の声が投げかけられています。
懸念②:リバタリアン思想
リバタリアン思想とは、一言でいうと「自由至上主義者」のことです。
個人の自由を徹底的に追求する思想ということ。
リバタリアンには、以下の様なポリシーがあります。
- 国家は市場にできるだけ介入すべきではない
- 規則や規制は極限まで排除すべき
こうした、反政府思想のある通貨が、法定通貨として覇権を取ることはできないという声も一部ではある感じです。
政府から変に規制を受ける可能性がありますからね。
懸念③:スケーラビリティ問題
スケーラビリティ問題とは、仮想通貨の取引場面が増えることで、データ処理が追いつかなくなってしまう問題のことです。
ビットコインにおいては、日々の取引件数が増えるに従って、未処理のトランザクションも増えているんですよね。
クレジットカードとビットコインの処理速度を比較すると分かりやすいです。次の通り。
- クレジットカード:1秒で1,000件以上
- ビットコイン:1秒で3〜4件
しかも、これによって取引手数料が上がる懸念もあります。
未処理になると困る取引所が、確実に送金するために、マイニングの報酬を引き上げるんです。
マイニングの報酬が上がると、その分 、取引手数料が上がってしまうんですよね。
取引手数料が高騰すると、利用者が増えにくくなる懸念があるというわけです。
仮想通貨投資を始めるベストタイミング
正直、仮想通貨を始めるタイミングはとても難しいです。
これから先も価格の上下を繰り返すことが予想されているからです。
でもご安心を!
そういった中で、おすすめの投資方法があるからです。
それは「ドルコスト平均法」です。
いわゆる積み立て投資というものです。
毎月、決められた金額分の仮想通貨を買うというものです。
仮想通貨の価格が安いときには多く買うことができ、価格が高いときには少ない枚数を買うということ。
長期的に右肩上がりとされる案件においては、必ず得をすることができるという、金融庁もおすすめしている、鉄板の投資方法です。
相場の浮き沈みに一喜一憂せずに、毎月コツコツ積み立てるだけ。
ドルコスト平均法は時間を味方に付ける投資です。
なので、早めにコツコツ始めるのが吉です。
仮想通貨の始め方については、以下の記事で画像つきで丁寧に解説していますので、合わせてご覧ください。