【人事が徹底解説】ホワイト企業の見つけ方・探し方!(2021年版)

「もうブラック企業で働くのは嫌だ!ホワイト企業に転職したい!]

「でもホワイト企業ってどうやって見つけたらいいの?探し方が分からない!」

 

この記事では、こんな疑問や悩みを解決します。

※転職予定の方に限らず就活中の学生の方にとっても有益となる情報としてまとめています。

 

「ホワイト企業の見つけ方・探し方」を人事だから分かる視点で徹底的に解説します。

 

ちなみに、少し前にこんなツイートをしました。

ととのえ

私はホワイト企業で働いているのですが、控えめに言って最高です。

上を見ればキリはないですが、今のところ今の会社に不満はほとんどないです。

 

もちろん、ホワイト企業って、上記のような待遇面だけで判断してはいけないんですが、でも待遇に優れた企業ってやっぱ魅力ありますよね。

 

こうした、ホワイト企業って、大手企業だけではなく、中小企業でも超魅力的な会社って実はたくさんあります

 

正直なところ、ブラック企業で消耗するのは、人生もったいないです。

 

「ブラック企業は成長できる」って言う人も中にはいますが、ホワイト企業の方が教育研修もしっかり整備されています。

ホワイト企業よりもブラック企業の方が優れている点って、正直何一つ見当たらないですね…。

 

この記事をより良いキャリア、より良い人生への一歩としてお役立てください。

 

この記事を書いた人
ととのえ
大手企業とベンチャー合わせて10年以上人事に携わるヒト領域のプロ。大手企業では働き方改革推進の経験があるホワイト企業づくりの専門家。MBA(経営学修士)。Twitterをフォローする

※記事の最後の方に「そもそも理想の仕事や会社が分からない」という悩みを解消する方法も解説しているので、最後までご覧ください。

ホワイト企業の「定義」とは?

ホワイト企業の「定義」とは?

 

ホワイト企業(ホワイトきぎょう)とは、就職活動を行うに際して、入社後に福利厚生が整っていたり離職率が低い、各種法令や社内規則を遵守しているとして入社することが好ましいとされている企業。反意語にはブラック企業という言葉が存在しており、従業員への待遇が酷い企業という意味で使われている。
wikipediaより

 

「入社することが好ましいとされる企業」との定義があります。

言い換えると「魅力的な企業」と言えますね。

 

ホワイト企業=〇〇ではない

一つ注意しなければいけないことがあります。

 

よく次のように言われることがあります。

  • ホワイト企業=大企業
  • ホワイト企業=労働時間が短い

これは、間違ってはいないです。でも完全にイコールとは限りません。

 

なぜなら、「企業の魅力」は人によって異なるからです。

 

ホワイト企業は自分次第

つまり、ホワイト企業かどうかは自分自身が何に企業の魅力を感じるのかという軸によって変わるということです。

 

例えば、キーエンスという会社。

「20代で1000万円を超え、30代で家が建ち、40代で墓が建つ」と言われています。

そう、給料はいいけど激務という意味です。

 

このように、一部ではブラック企業と言われています。

 

でも、日本トップの処遇水準で仕事の生産性が高く優秀な社員もたくさんいます。

高い収入を得ることの優先順位が高く成長意識の高い人は、キーエンスのことを「これ以上ない環境」だと言います。

 

ととのえ
何に魅力を感じるかは人それぞれ、ということです。

 

とはいえ、それが人によって360°千差万別かというと共通する部分も多いので、両面から見ていくことが大事です。

 

 

ホワイト企業の特徴

ホワイト企業の特徴

それではホワイト企業の特徴について解説したいと思います。

 

これは一般論ですが、多くの人に当てはまる視点だと思います。

また、人事としてもよく次の5つを重要視しています。

  1. 総労働時間が短い
  2. ライフイベントに対応できる
  3. 仕事にやりがいがある
  4. 柔軟な働き方ができる
  5. 社員意識調査やエンゲージメント調査がある

それぞれ、詳細を解説します。

 

①総労働時間が短い

総労働時間は3つの視点を確認することが大事です。

 

残業時間

月平均20時間(1時間/日)以内であればホワイトですね。もちろん0時間が理想的です。

 

年間出勤日数

総労働時間は残業時間だけでなく、出勤日数に大きく左右されます。

土日しか休みがなかったり、ひどい場合は土日すら休めないという会社はブラックです。

年間休日121日以上(カレンダー通りの土日祝日+年末年始、GW、お盆)だとホワイトです。
*120日(概ねカレンダー通り)でもベター

 

有給休暇日数

法律では年5日以上の取得が義務付けられています。なので、実態が5日未満の企業はブラック企業です。

年間20日付与されますので、20日取得できればホワイトです。
少なくとも年12日(月1日)以上は取得したいですね。

②ライフイベントに対応できる

ライフステージ毎に様々なイベントがありますが、その時に、「仕事」と「家庭などのプライベート」との両立ができるかが重要です。

特に「育児・介護」と仕事が両立できるかがポイントです。

 

育児関連制度

産休育休については、法律で以下が定められているので、特に企業で大きな差はありません。

(産休:産前6週・産後8週、育休:最大2年まで取得可能)

 

企業によって差が出るのは、復職後の短時間勤務制度や、育児関連休暇です。

短時間勤務制度はここをチェック!

  • [利用できる子の年齢上限]
    小学校低学年まで利用できる設定となっている会社が多いが、子供が小学校の間は利用できることが望ましい
  • [短縮時間の上限]
    244時間(日あたり1時間)の設定が多いが、488時間まで利用できると安心
    子の年齢ごとに設定を変えている会社が多いが、小学校にあがる前は特に488時間は必須。

育児関連休暇があるかをチェック!

  • 有休は通常2年で消えてしまいますが、2年以降も育児などの事由で使える休暇として繰り越しで保有できるとよい。
  • 育児に関する休暇として年5日以上あるとよい。(賃金保証率も要チェック)

 

介護関連制度

介護関連の休業・休暇について法律では、以下と定められています。

  • 休業:対象家族1人につき93日まで(3回まで分割取得可能)
  • 休暇:対象家族1人につき1年度で5日。

 

介護も育児と同様に短時間勤務制度が利用できるかどうかがポイントですね。

短時間勤務制度はここをチェック!

  • 期間の定めなく976時間(日あたり4時間)の取得が可能でであること

 

③仕事のやりがいがある

いくら労働条件が良くても仕事そのものにやりがいがなくては、ホワイトとは言い切れません。

やりがいに影響を与える要素は人によって様々ですが、特に代表的な要素は「組織の文化や風土」「評価昇進」の2点があります。

 

文化や風土

トップダウン色が強い企業ほど、ボトムアップの提案が受け入れられにくい傾向があります。

 

ととのえ
一概には言えませんが、一族経営や未上場企業は、ワンマンになりやすいので、文化や風土をよく確認した方がよいです。

 

評価昇進

評価が適切に行われ、成果を出した人が昇進し重要なポジションに就くということが健全です。

 

ブラック企業では、いい加減な評価をし、年功序列あるいは政治的な要素で昇進やポジションが決まります。

評価制度や昇進基準をチェック!

  • 評価前の成果やプロセスの確認と評価結果をフィードバックする面談が必ず行われている
  • 若手が昇進している(20代でマネージャーがいる)

 

④柔軟な働き方ができる

柔軟な働き方ができることは、仕事の成果を出すうえでも、仕事とプライベートとの両立をするうえでも重要です。

 

性善説に立った勤務制度の設計をしている会社がホワイト企業の可能性が高いです。

逆に性悪説に立って、従業員に裁量権を与えずにがんじがらめで管理する会社ほどブラック企業の傾向があります。

勤務制度をチェック!

  • [フレックス勤務制度]
    特に、制度利用対象者がごく一部に限られていないことや、コアタイムがないことがポイントです。
  • [在宅勤務制度]
    アフターコロナで出社を義務付けている会社はちょっと怪しいですね。
裁量労働制度は要注意!!
裁量労働制度は、社員にハードワークをさせるために導入している企業もあるので、以下2点の注意が必要です。

  • 裁量労働手当が十分に支払われているか
  • 健康管理の観点から上限時間が設定されているか

 

⑤社員意識調査やエンゲージメント調査がある

最後5つ目が、実は一番大事です。

 

社員意識調査やエンゲージメント調査によって、従業員の声が人事や経営トップにしっかりと届く仕組みがあるかどうかです。

 

これがないと、人事としてのPDCAが絶対に回りませんからね。

※エンゲージメント調査とは

エンゲージメントとは「従業員が会社に対して愛着心を持っている状態(帰属意識)」という意味です。
会社と従業員の個人・相互の成長の方向が連動しており、絆を深めつつ互いに貢献しあえる関係を測るものです。

 

 

ホワイト企業の2つの条件

ホワイト企業の2つの条件

全ての企業や人事はホワイト企業を目指していると思います。

 

でもブラック企業が存在するのは、それだけホワイト企業になるのは難しいということです。

 

ととのえ

私も人事の立場からその難しさがよく分かります。

制度などのハード面だけではなく風土や文化などのソフト面もしっかりと整えていかなければいけないですからね。

 

私の経験上、次の2つの条件を兼ね備えるとホワイト企業を実現しやすいです。

 

つまり、この2つの条件の企業からホワイト企業を探すことが大事ということです。

  1. 利益率が高く事業が右肩上がり
  2. 経営トップの方針で働き方改革を推進している

それぞれもう少し詳しく説明します。

 

利益率が高く事業が右肩上がり

大前提として、ホワイト企業を作り上げるにはお金がかかります

たとえば、処遇の条件を良くすることは当然ですが、給料を100%保障した育児の休みを設けるのも、その従業員の一日分の給料分のコストがかかります。

 

また、コスト面に限らず、会社の経営状況が芳しくなく、大変革を迫られている会社は、ギリギリの戦いを強いられます

なので、社内もギスギスとした雰囲気になりやすく、「褒め讃え認め合おう♪」なんて言ってられないのが実情です。

 

ととのえ
つまり、利益率が高く事業が右肩上がりで将来性がある会社が、ホワイト企業づくりに圧倒的に有利なのです。

 

では、どんな企業が利益率が高く事業が右肩上がりなのかということですが、私がおすすめするのは以下です。

  • 国からの法規制があり参入障壁が高いインフラ業界や、収益構造が優れているIT/広告業界
  • ニッチ(市場サイズが小さいため大企業が参入してこない領域)のトップ企業

 

ニッチな業界でトップに君臨している企業は以下から調べることができます。

≫「グローバルニッチトップ企業100選」(経済産業省)

 

経営トップの方針で働き方改革を推進している

会社の意思決定をする経営陣がハードワークでのし上がってきた人だとすると、ボトムアップで働き方改革を推進するのはかなり苦しいです。

 

実際に、働き方改革を成功している企業は、すべて社長のトップダウンによって方針が立てられて推進しています。

 

日本電産の例が最も分かりやすいです。

永守社長は、正月すら休まないハードワークの代名詞のようなモーレツ主義な人でした。

でも、日本電産は生産性を上げないと生き残れないということを感じ、これまでの考え方を改めて働き方改革推進派に転じています。守永社長自らが方針を打ち出し、取り組みを推進したことで、残業を減らすための巨額の設備投資も実現しています。

こうしたトップダウンの取り組みがり、今では残業時間ほぼゼロの会社に生まれ変わっています。

 

ととのえ
会社HPで経営トップの方針で働き方改革を推進しているかを確認しましょう。

 

 

ホワイト企業の見つけ方・探し方

ホワイト企業の見つけ方・探し方

それでは、ここからは、ホワイト企業を探し見つける方法を具体的に解説します。

 

アプローチは大きく次の2つです。

  1. 外部から高く評価されている会社から探す
  2. 従業員からの評価・退職率情報から探す

それぞれいくつか見るべき視点があるので、詳しく解説します。

 

①外部から高く評価されている会社から探す

外部は、何かしらの実績がないと評価されません。

政府評価と民間評価の2つがあるので、それぞれ紹介します。

 

政府評価

政府からの評価については、次の通りです。

ホワイト企業政府評価

※画像をクリックすると大きくすることができます

 

以下のリンクから認定および選定された企業の一覧を見ることができます。

 

民間評価

続いて、民間評価はこちらとなります。

ホワイト企業民間評価

※画像をクリックすると大きくすることができます

 

こちらも以下のリンクから認定および選定された企業の一覧を見ることができます。

 

 

②従業員からの評価・退職率情報から探す

もう一つ大事な視点が、「従業員からの評価・退職率情報」を見るということです。

なぜなら、これがまさに真実だからです。

 

外部からの評価は、評価機関の評価基準に沿った数字を、無理やりにでも上げれば良い評価を取ることができます。

つまり、実態と完全なイコールでないこともあるということです。

 

ととのえ
特に、とりあえず制度があって利用者もある程度の数がいれば評価を受けることができます。でも実際は、制度がとても使いにくい…なんてこともあったりしますからね。

 

従業員からの評価

従業員からの評価・退職率情報を見る方法はこちらです。

まず1つ使ってみるなら、掲載企業数が多い「転職会議」がおすすめです。

 

こんな感じで企業の評価が見れます。

スターバックスジャパン評価概要

 

「評点をもっと見る」をクリックすると、さらに詳しく見れます。

スターバックスジャパン評価詳細

 

定量評価だけでなく、実際に働いていた人のコメントも見ることができます。

スターバックス口コミ

 

転職会議はホワイト企業を見つける必須ツールですね。

転職会議の公式サイトはこちら
【公式HP】https://jobtalk.jp

 

退職率情報

こちら少しアナログなのですが、退職率を見るのは就職四季報がおすすめです。

一覧でパラパラとめくりながら見ることができるので手元に一冊あって良いと思います。

就職四季報


 

 

ブラック企業脱出のためのアクション

ブラック企業脱出のためのアクション

ホワイト企業へ転職するにあたり、具体的にやるべきことを解説します。

 

アプローチは大きく2つですが、こちらは好みに合わせて選んでください。

  • じっくり自分で探したい人
    ➡ 転職サイトで条件検索
  • 手っ取り早く見つけたい
    ➡ 転職エージェントに相談

 

個人的には、転職サイトである程度目星を付けて、エージェントに相談するのが良いかと思います。

忙しい人はいきなりエージェントに相談してみても良いと思います。

 

じっくり自分で探したい人は転職サイトがおすすめ

転職サイトは次の様に条件を自分で設定して、ホワイト企業をピックアップすることができます。

こちらはリクナビNEXTの検索条件画面です。

リクナビネクスト検索条件

こんな感じで、希望する働き方の条件を入れていくと、理想の働き方ができる企業を絞り込むことができます。

 

転職サイトは以下がおすすめです。

 

手っ取り早く見つけるなら転職エージェントがおすすめ

自分で探すより、「詳しい人に自分の希望に合った企業を紹介してもらいたい」という方は、エージェントを使いましょう。

 

転職エージェントに登録して、希望条件を伝えると、多くの企業の中から、自分の条件に合致する企業を探し出してくれます。

 

ととのえ

効率的なのに加えて、転職サイトには載っていない案件もあるので、エージェントは必須です。

 

おすすめの転職エージェントは次の3つです。

それぞれのエージェントで取り扱っている案件が違うので、全て利用するのが良いのですが、どれか一つに絞りたいという方は、案件数とサポート体制の面からdodaがおすすめです。

 

やりたいことが分からないという方に

これは、おまけのおすすめ情報なのですが、「自分のやりたい仕事が分からない」「自分にとっての理想の会社が分からない」という場合ってありますよね。

 

そんな時には、POSIWILL CAREERというサービスを使った無料相談がおすすめです。

 

キャリア心理学者で有名なマーク・サビカスのキャリア理論に基づいたプログラムで、自己分析やキャリア戦略のコーチングをしてもらえます。

 

ととのえ
私もやりましたが、自分の価値観や理想の状態をしっかり棚卸することができて、かなり役立ちました。

 

人気のプログラムで予約がすぐに取れない場合が多いので、早めに申し込みをした方が良いです。

POSIWILL CAREERのサイトはこちら
【公式HP】https://posiwill.jp

 

 

まとめ:ホワイト企業の見つけ方・探し方

まとめ:ホワイト企業の見つけ方・探し方

今回は、ホワイト企業の見つけ方・探し方についてがっつり解説しました。

 

ブラック企業で働くのは、本当に人生のムダです。心にダメージを負った場合は、そのダメージをずっと抱えなければいけなかったりしますからね。

 

こんな思いからついつい記事が長くなってしまったので、最後に記事の内容をまとめます。

 

ホワイト企業探しの前提

  • ホワイト企業の定義は自分次第。自分が会社に求めることをもう一度整理する。
  • ホワイト企業が成立しやすい2つの条件
    ①営業利益率が高く事業が右肩上がり
    ②経営トップの方針で働き方改革を推進している

 

ホワイト企業の見つけ方・探し方

政府評価から探す

民間評価から探す

従業員からの評価・退職率情報から探す

転職サイトでじっくり自分で探す

取り早く転職エージェントに聞いて探す

 

今回の記事は以上です。最後までご覧いただきありがとうございました。

読んでいただいた方のキャリアが少しでも好転することのお役に立てていれば幸いです。