- 早く仕事ができるようになりたい!そして周りと仕事で差を付けたい!
- でも、仕事ができる新人の特徴って何だろう…。
- 普通の新人とどんな違いがあるんだろう。
このtotolaboの記事では、こんな悩みや疑問を解決する内容となっています。

これまで約13年、大手企業やベンチャーで多くの新人や若手社員と接してきましたが、「この新人は一味違うな!」と思う人が毎年何人かいるんですよね。
こうした仕事ができる新人は、みんな共通点があるんです。そんなできる新人には一体どんな特徴があるのか、この記事でがっつりとまとめました。
- 上司が新人に期待していること
- 仕事ができる優秀な新人の特徴5つ
- できる新人になるためにやるべきこと
この記事の内容を読んで実践すると、周りの新人と比べて仕事力が一段高くなり、あなたを見る周りの目が確実に変わります!


ととのえ
従業員規模10万人の大手メーカーでトップ5%に与えられる業績評価を8年連続取得。キャリアコーチング、メディア運営、人事コンサルタントとして3つの事業を立ち上げて運営する起業家兼複業家。MBA(経営学修士)取得。
結論:仕事ができる新人の特徴はコレ!


まずはじめに、結論からですが、仕事ができる新人の特徴を一言で言うと、「上司の期待に沿った行動ができる」という特徴があります。
当然、誰のために仕事をするのかというと上司だけでなく一番重きを置くべき相手はお客様です。
ただ、新人をはじめ入社数年の若手社員においては、まだ完全に自立しているわけではないという意味合いから、「上司の期待に沿った行動ができる」ということが、何より大事なことです。
ここができずに、お客様を満足させることができるかというと、正直難しいと思います。なぜなら、上司も仕事におけるお客様の一人だからです。
上司が新人に期待していること


では、上司の期待に沿った行動をするうえで、まずはじめに何をすればよいのか?
それは、”上司の期待が何か”ということを的確に把握することです。



ここが肝です!
ここからは、上司の期待を詳しく解説します。
部下に対する上司の期待トップ5は次の通りです。
- 仕事の目的を理解している
- コミュニケーションを取って仕事を進められる
- 素直で謙虚な態度で仕事をしている
- 自分の意見をしっかり言える
- 頼んだ仕事をきっちりこなす
この5つは、マンパワーグループが部下のいる30歳~59歳の中間管理職に向けて行った調査結果に基づくものです。


この上位5つだけではなく、本来全てできることが望ましいのですが、優先順位をつけるのであれば、上位5つについて、しっかりと行動に落とし込むことができると、上司からの信頼を勝ち得ることができます。
仕事ができる優秀な新人はここが違う!


それでは、ここからは、上司が期待している上位5つについて、具体的に何をすればよいのかを解説したいと思います。
①仕事の目的を理解している
仕事の目的を理解するということを高いレベルでできる人って、新人に限らず以外と多くないと思います。
私は、この上司が求めている「仕事の目的を理解する」という意味を、この様な形だと定義付けています。
「1伝えて10理解する」すなわち、「曖昧な指示でも期待通りに実行できる」ことです。
そのためのポイントは2つです。
- 仕事の目的を確認する
- 上司と同じ景色を見る
仕事の目的を確認する
指示が曖昧だった場合は、その仕事の目的や背景、アウトプットイメージ、ゴールまでの進め方を確認することを必ず行いましょう。
ここで大事なのは、背景だけでなく、アウトプットイメージやゴールまでの進め方を確認することです。
仕事の目的を理解するという意味であれば、その目的や背景だけ理解できていれば良いと思います。
しかし、結局のところ、何のために目的を理解する必要があるかというと、上司の思い通りのアウトプットにしてほしいし、上司の思い通りの進め方をしてほしいからです。
ということであれば、アウトプットや進め方まで確認をすれば良いという話です。
上司と同じ景色を見る
次に上司と同じ景色を見るという点についてですが、上記のように、仕事の進め方まで確認ができる時間があれば良いのですが、上司が忙しくてそこまでじっくりと話をできる時間が取れない場合が往々にしてあります。
明確な指示がもらえない状況でも、上司の意図に沿った仕事ができると周りと差が付きます。
仕事の目的を正しく押さえるうえで一番大事なことは、その仕事の目的の先の目的を理解するということです。



目的の先の目的によって、目の前の仕事に求められるものは大きく変わるからです。
例えば、「Excelデータをグラフにしてまとめておいて欲しい」という指示があったとします。
この仕事は、「データを見やすくする」ということが目的です。でもその先の目的として、「クライアントの提案資料に使う」のか、それとも「単に上司が企画を練るために使う」のかによって仕上げ方が変わります。
クライアント向けであれば、細かなデザインも含めて綺麗に仕上げておく必要があります。一方、上司向けであれば、ある程度ビジュアルで見やすくなっていれば問題ないでしょう。



この様に、何を意図してこの仕事を依頼してきたのかを把握することが大事です。
私は上司と同じ景色を見るために、よく次の2つを行います。
①上位方針資料を読み込む
ほとんどの組織には向かうべき方向性や課題についてまとめられた方針資料が存在します。
全ての仕事は上位方針と連動する必要があるので、方針資料を確認すると、目的の先の目的を掴みやすくなります。
②上司が今抱えている仕事を把握する
上司のスケジューラーを確認すると、誰と打ち合わせをしているのか、どんな会議に出ているのかといった情報が見えてきます。
こうした情報を切り口に上司と雑談ベースでも会話を重ねていくと、上司が今どんな仕事を抱えているのかが見えてきます。
②コミュニケーションを取って仕事を進められる
この「コミュニケーションが取れる」という言葉は、非常にビッグワードなので、この意味を分解して考える必要があります。
私が考える大事な要素は次の2つです。
- 仕事で関わる人との関係性を上手く作れる
- 分かりやすく話すことができる
仕事で関わる人との関係性を上手く作れる
職場のメンバーと円滑な関係性を築くことは、仕事を前に進めるうえで、何よりも大事なことです。
特に次の5つのことができる人は、関係性を上手く作るスキルの高い人だと感じます。
- 誰に対しても興味関心を持つこと
- 自分から周りに話かけること
- 共通点を見つける(特に仕事以外のことだと良い)
- 仕事を手伝うことをはじめ惜しみなくGIVEをする
- 人を褒める、尊敬を言葉にする(他人の悪口を絶対に言わない)
分かりやすく話すことができる
仕事で自分の意図を相手に正しく伝えることがとても重要です。
以前こんなツイートをしました。
私の職場の超優秀な新卒1年目社員は、話し方が普通の1年目と全然違い、極めて分かりやすい!
彼がよく使う言い回しは次の5つ。①今日の話の目的とゴールは
②結論から言うと
③理由は3つです
④まずこの資料の見方ですが
⑤これは事実で、ここは意見です若手社員には特におすすめ!
— ととのえ|会社員3.0 (@totonoe_san) August 18, 2020
私の職場にいる仕事ができる新人の話し方の特徴です。
世の中には、分かりやすく話すためのフレームワーク(いわゆる型)が存在します。
その型をしっかりと身に付けて話をすることがとても大事ですね。
プレゼンテーションが苦手な方は、この記事を読んで実践すると得意に変わると思います。よければどうぞ。
関連記事:プレゼンテーションの5つの極意!誰でも見違えるように上手くなる
要注意!20代後半になると手遅れです
プレゼンやコミュニケーション力って、ある程度年齢を重ねてからスキルアップしようと思っても、正直厳しいです。
なぜなら、話し方について誰もフィードバックをしてくれないからです。
自分の話し方って、自分で見れないから誰かからフィードバックしてもらえない限り、改善されにくいものなんですよね。
新人の頃って、周りの人全員が何かしらのフィードバックをしてくれる、成長のゴールデンタイム。
このタイミングを逃したら、その先の成長は厳しいと思っておいた方がいいです。
ちなみに、先日私がOJT担当をしている子が「コミュトレという話し方スクールの無料アドバイスを受けてきた」とのことで、そこでもらった話し方の分析結果を見て、今後意識すべき点について会話をしました。
現状の話し方について20個くらいの観点で診断してもらっていて、OJTの私が見ても「確かに」という感じの結果でした。



やっぱ、こうして成長に向けて自分から主体的に行動できる人は伸びます。
③素直で謙虚な態度で仕事をしている
新人はまだ自力でできる仕事の範囲が広くないので、周りから応援してもらうことがとても大事です。
そういった意味で、「素直さ」「謙虚さ」があることが、仕事で成果を出すことに直結します。
少し前にこのようなツイートをしました。
新卒1年目のすこぶる仕事ができて海外経験豊富で英語ペラペラでプレゼン上手くてビジコンで賞とか取ってて頭良くて発想も柔軟でITリテラシー高くて行動力あって当然学歴も特上で一見鼻につきそうだけど、彼がよく言うのは「雑務はどんどん僕に振ってくださいね!」周りの人第一のこの姿勢がシビれる。
— ととのえ|会社員3.0 (@totonoe_san) August 31, 2020
私の部下のすこぶる仕事ができる優秀な新人の例ですが、当然能力が高いので、通常であれば入社2,3年目社員がやるようなレベルの仕事を任せても問題なく結果を出します。
ただ、彼にはすごく謙虚な姿勢があるので、「雑務はどんどん僕に振ってくださいね!」という言葉が出てくるんですね。
自分のことばかり考えている人は応援されない
一方で、謙虚さが足りない周りから応援されないタイプの人は、「僕は能力が高いんだから、もっと付加価値の高い仕事を任せてください」ということを言ってきます。
確かに、より付加価値の高い仕事を探すことや、難易度の高い仕事にチャレンジすることはとても大事なことです。
でも、組織の中に、今雑務が存在したとするならば、その雑務を誰かがやらなければいけません。
私の職場の仕事ができる優秀な新人は、こうした状況も踏まえながら、優秀でありながらも能力的に一番未熟な自分が引き受けることで、組織全体のアウトプットが高まる、こうした判断をして新人は「雑務は自分に」という発言をしたんです。



自分という軸も大事ですが、周りのためを考えて行動することが大事です。
④自分の意見をしっかり言える
「自分の意見を言える」とは、すなわち「自分の考えを持っている」ということです。
良くない例としては、「状況をそのまま上司に伝えて判断を求める」ということです。
例えば、こんな伝え方です。
今日、得意先に納品する予定の商品Aが、輸送業者のトラブルで納期に間に合わない状況になっています。どうすれば良いですか?
これは全く自分の頭で考えておらず、意見がない状態です。
理想は、こんな伝え方です。
今日、得意先に納品する予定の商品Aが、輸送業者のトラブルで納期に間に合わない状況になっています。対応として、2つ考えられます。
1つ目は、コストは高くなりますが、バイク便で特急で運んで間に合わせるという方法。
2つ目は、輸送業者の状況を伝えたうえで、遅延を理解してもらうということです。
私は、得意先にとっても遅らせることのできない案件だと聞いていたので、コストはかかってでも、バイク便で運んだ方が良いと思いますが、いかがでしょうか?」
この様に自分の考えをまとめて提案できるということが、「自分の意見を言える」ということです。
自分の意見を言う時に気を付けたい2つの勘違い
ここで気を付けなければいけない、よくある勘違いを2つ話します。
- 「とりあえず思いついたことを言えばよい」という勘違い
- 「何でもかんでも意見をズバズバ言えばよい」という勘違い
①「とりあえず思いついたことを言えばよい」という勘違い
繰り返しになりますが、自分の意見を言えるということは、自分の考えを持っているということで、支離滅裂な意見は求められていません。
物事の全体像を捉え、構造的に組み立てたうえで、意見を論理的に伝える必要があります。
ただし、一方で、論理をしっかりと組み立てたうえで発言しようとすると、全く意見が言えなくなってしまいます。



なので、例えば、「まだ頭の整理が十分にできていませんが、今の段階では〇〇だと思います。」という様な言い方ができるとスマートです。
②「何でもかんでも意見をズバズバ言えばよい」という勘違い
仕事では、正しい意見を言うことが必ずしも正しいというわけではありません。
例えば、立場が上の人の意見が間違っていたとしても、それを正面から正論で否定すると、その人の面子をつぶしてしまいます。
また、正論で指摘をすることで、傷つく人も多くいます。
この様に、何でもかんでも意見をズバズバ言うと、社内で「いけ好かない奴」という印象になり、協力を得られなくなったりと、仕事を進めにくくなります。



正しさを貫かなければいけない時と、一歩引いて相手を立てる時とを、上手く状況に合わせて使い分けることのできる人が、仕事のできる人の特徴です。
⑤頼んだ仕事をきっちりこなす
最後の「頼んだ仕事をきっちりこなす」ことのポイントは、大きく2つあります。
- 期待値を適切に捉えることができる
- 期待値を超えるアウトプットを出す
仕事がきっちりとこなせているのかどうかは、頼んだ相手の求めるレベルに大きく左右されます。
なので、まず第一には、依頼された仕事への期待値(アウトプットのレベル)をきちんと把握することが大事です。
そのうえで、その期待値を超えるために、自分の持っているリソーセスをどの様にフル活用してアウトプットに繋げることが大事です。
アウトプットを出すには、「頭の使い方」「時間の使い方」「人の使い方」それぞれについて工夫が必要です。
この詳細については、こちらの記事で詳しく解説していますので、ぜひ合わせてご一読ください。
[sitecard subtitle=関連記事 url=https://totonoesan.com/high-performer-features/ target=]
できる新人になるためにやるべきこと


最後に、ここが一番大事なのですが、できる新人になるためにやるべきことはただ一つです。
それは、「成長力」を身につけること。
会社や上司の立場からすると、社会人1年目に最も強く求めていることは、仕事で大きな成果を上げることではなく、成長することです。
なぜなら、すぐに成果を求めるのであれば、中途社員を採用すれば良いからです。
新入社員を採用する理由はポテンシャルであり、ポテンシャルで採用された新人に求められることはそのポテンシャルを仕事の成果に結びつけられるような成長です。
仕事以外の時間で自己研鑽できるかが勝負の分かれ目
正直、仕事をしている8時間でも一応成長はしますが、絶対に周りと差はつきません。上司も8時間の業務での成長はあたり前だと思っています。
なので、仕事以外の時間、1日1時間でも良いので知識やスキルを磨くことが大事です。
絶対にやっておいた方が良いことが2つあります。
- 読書
- 経営知識の習得
順番に見ていきます。
読書
ビジネスで活躍している人で本を読んでいない人は一人もいないといっても過言ではありません。
ビジネス書はゲームで例えると「攻略本」です。攻略本を読まない手はないですよね?
年間100冊は読むようにすると仕事のレベルが確実に一段高くなります。ただし、闇雲に読書をするのは時間をムダに使ってしまうので、効果的かつ効率的な読書方法を身に付けましょう。
こちらの記事で詳しく解説しましたので、合わせてご覧ください。


経営知識の習得
私はMBA(経営学修士)を取ってから仕事の成果が爆発的に高まりました。
企業に勤めると担当する仕事は部分的です。でも、どんな部署でどんな担当業務を任されようと全てビジネスです。
なので、ビジネスについて学ばずに成果を出そうと思っても、それは難しいです。
MBAは、経営戦略/マーケティング/財務会計/人事マネジメント/ロジカルシンキング/リーダーシップ/ネゴシエーションなど、こうしたビジネスに必要な知識やスキルについて学んでいきます。
MBAなんてまだ早いという考えを持つ必要は全くないです。頭一つ抜けるために周りがやっていないことをやるのが大事です。


自己投資は複利で膨れ上がる最強の投資です
能力の高まりを数字で表すことはとても難しいですが、仮に毎日0.01ずつ複利で成長することを仮定した場合、1年で約38倍、5年で約7,700万倍になります。
若くして自己研鑽に励む人とそうでない人との差は圧倒的に開いていくということです。
ぜひ、1日でも早いタイミングでスキルアップへの自己投資をはじめましょう。
自己投資と年収アップの関係についてはこちらの記事でご覧いただけます。


まとめ:仕事ができる優秀な新人の特徴
今回の記事では、仕事ができる新人の特徴を詳しく解説してきました。
かなりボリューミーな内容だったので、最後にポイントをまとめます。
- 仕事の目的を理解している
・仕事の目的を確認する
・上司と同じ景色を見る - コミュニケーションを取って仕事を進められる
・仕事で関わる人との関係性を上手く作れる
・分かりやすく話すことができる - 素直で謙虚な態度で仕事をしている
・周りのためを考えて行動する - 自分の意見をしっかり言える
・自分の考えをまとめて”提案”する - 頼んだ仕事をきっちりこなす
・期待値を適切に捉えることができる
・期待値を超えるアウトプットを出す
今回の記事は、以上です。
この記事が、お役に立てていれば幸いです。

