- 副業が話題だけど本当にやった方がいいの?
- 良い面がよく語られるけど、悪い面はないの?
- 副業をやめた方がいい理由があれば知りたい。
この記事では、こんな疑問にお答えする内容になっています。
- 副業をやめた方がいい理由
- リスクに適切に対応できるなら副業すべし
- 副業のリスクを乗り越える方法
- やってはいけない副業
この記事を読むと、副業をして失敗に陥る人の原因が分かります。
先に結論から言うと、副業はリスクがあるので、リスクへの対処ができない人には、決しておすすめできません。
でも、リスクへの対処をすれば大きなメリットがあるので、リスクをきちんと把握したうえで、取り組むかどうかを決めることが大事です。
どんなリスクがあるのか、そのリスクに対してどう対処すればよいのかを、詳しく解説していきます。
最後に、絶対に手を出してはいけない副業も解説していますので、失敗しないために、そこまで記事を読んでください。
ととのえ
大手起業にて10年以上人事に携わり、副業制度の導入をはじめ働き方改革を推進。自身も教育系スタートアップでの講師やメディア運営など3つの複業をする。詳しいプロフィール
副業をやめた方がいい理由
はじめに、副業をやめた方がいい理由について解説します。
副業をやめた方がいい理由は、副業のリスクに対して、適切に対処できない場合です。
副業は当然たくさんのメリットがありますが、この後解説するリスクにきちんと対処できない場合はメリットを享受することができません。
なので、このリスクをきちんと把握したうえで、リスクヘッジができるかを見定める必要があります。
それでは、リスクについて解説します。
リスクは大きく次の3つです。
- 継続して収入を上げるには時間も労力もかかる
- 本業に悪影響を与える
- 家族からの理解が得れてないと関係にヒビが入る
順に説明します。
①継続して収入を上げるには時間も労力もかかる
副業で継続して収入を高めていくには、時間と労力がかかるので、結構精神的にも肉体的にも疲弊します。
こちらは、パーソル総合研究所が実施した副業のアンケートです。栄えある第一が、「過重労働となり、体調を崩した」です。
時間や労力をかけずに稼げる副業もあるって聞くけど…
副業の中には、さほど時間や労力をかけなくても稼げるものもあります。
私がよく紹介している「ビザスク」もその一つです。
でも、安定して月に10万円以上稼ごうと思ったら、正直厳しいです。
アフィリエイトのセルフバックも1日で5~10万円ほど稼げますが、基本的には継続性はありません。
収入を右肩上がりで増やしていこうと思ったら、それなりの時間と労力をかけなければいけません。
私の場合は、平日3,4時間、土日は5時間ほど副業に時間を注いでいます。
その時間を捻出する覚悟がなければ、基本的に稼げないので副業をするのを辞めた方がいいです。
②本業に悪影響を与える
もう一度パーソル総合研究所のアンケートを見てみましょう。
副業で生じたデメリットの2位以降は、「本業に何かしらの悪影響を与える」ことです。
副業で収入を得たからと言って本業をおろそかにしていい訳ではありません。両方とも大事な「仕事」です。
また、知らず知らずのうちに、情報漏えいをしてしまったり、競業避止義務違反にあたってしまうケースもあります。
本業に悪影響が出そうな場合は、副業をするのをやめた方がいいです。
③家族からの理解が得れてないと関係にヒビが入る
自分は「家族のために収入を上げよう」と思っていても、家族にそれが伝わっておらず、家族からは「副業ばっかやってないで、もっと家族に時間を使ってよ」と思われているケースが多いです。
特に子供がいる家庭では、よくこうした状況が起こりがちです。
家事や育児などの家のことよりも副業を優先していると思われると、家族の関係にどんどん溝が広がってしまいます。
リスクに適切に対応できるなら副業をすべし
ここまでで、3つの大きなリスクを解説しましたが、「じゃあ、副業はやめた方がいいね」ということではありません。
こうしたリスクを乗り越えることができるかを考えてみましょう。
確かに、副業にはリスクがありますが、でも上手く副業に取り組むことができたら、
- 収入を上げて生活水準を一段上げることができる
- 欲しいモノが買える
- 新しいスキルが身に付き本業でも成果が上がる
- 将来の働き方の選択肢が増えて安定に繋がる
- 好きなことに挑戦できて人生が充実する
といったメリットを受けることができます。
この後、「リスクをどう乗り越えるか」という点について解説するので、「自分だったらできそうかな」という視点で考えながら読み進めていただけたらと思います。
副業のリスクを乗り越える方法
先ほど説明した3つのリスクそれぞれの乗り越え方を解説します。
- 時間の確保、タイムマネジメントを徹底する
- 本業を疎かにしない&悪影響を与えない
- 家族と話し合ってルールを決める
①時間の確保、タイムマネジメントを徹底する
副業の内容にもよりますが、副業でしっかりと成果を出すのであれば、1週間あたり少なくとも15時間くらいは確保しましょう。
15時間を1週間のスケジュールに当てはめると次の通りです。
週末にしっかりと家族やリフレッシュの時間にあてたい場合
- 月〜土:2.5時間ずつ
- 日:なし
週末にがっつり副業に取り組みたい場合
- 月〜金:1時間
- 土日:5時間ずつ
こんな感じのスケジュールになります。
これはミニマムで、私の場合は、週25〜30時間ほど副業に時間を注ぐようにしています。
タイムマネジメントをしっかりと行っていかないと時間を捻出することができませんが、必要なことは次の2つです。
①本業の時間を圧縮する
- 仕事を爆速化する
- ホワイト起業に転職
- 飲み会に行かない/頻度を減らす
②プライベートの時間を圧縮する
- 早寝早起きに切り替える
- 徹底してムダ時間をなくす(TV・スマホ・SNS)
- 家族やパートナーの理解を得る
上記にしっかりと取り組めば確実に時間の捻出は絶対にできます。
本業以外に、ベンチャー企業で働き、子育てもしている私ができているので、間違いありません。
より詳しく知りたい方は【副業時間の作り方を徹底解説】時間なしに副業で稼ぐことはできませんにてがっつり解説してますので、ご覧ください。
本業を疎かにしない&悪影響を与えない
本業を疎かにしないようにすることと、機密情報の漏えいや競業避止違反にならないようにするための方法を解説します。
まず、本業を疎かにしないようにするポイントは次の2つです。
①副業していることを会社(上司)に伝える。
副業をしていることを会社(上司)に伝えると、本業が頑張れていないと、副業のせいにされがちになれます。
実際に副業のせいでなかったとしても、副業が理由とされてしまう傾向にあります。なので、逆に言うと、副業をやっていることを会社に伝えれば本業をおそろかにできなくなるんですよね。
ちなみに、副業が禁止されている会社の場合は、「会社に言えないよ」って思いますよね。
でも実は、禁止されている会社でも人事に認めてもらって堂々と副業ができる方法があります。
こちらの記事「【人事が徹底解説】副業禁止の会社で副業をする抜け道【必読です】」で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
②本業の目標を明確にする
もう一つは、本業の目標を明確にすることです。
本業目標が明確になっていないと、どうしても成り行きで力が入らなくなってきます。ちなみに、目標は、月単位で定めるとちょうどよい感じで機能します。
「今月は、絶対にここまでやりきる」というものを必ず定めましょう。
これも上司としっかりと共有しておくことが大事です。
機密情報の漏えいや競業避止違反はどう防げばいいのか?
まず会社の「規程」をしっかりと確認しましょう。ベンチャーなどのように創業間もない会社でなければ、必ず何かしらの規程があるはずです。
でも中には規程がなかったり、微妙なラインのものもありますよね。規程を確認しても「抽象的な言葉で記載されていて判断がつかない…。」なんてことも。
そんな時は、自身の副業が機密情報の漏えいに該当するか否かを総務部や法務部に確認をしましょう。競業避止違反に関しても同様です。
やってはいけないのは、「自分自身で勝手に判断をする」ということです。
家族と話し合ってルールを決める
最後に家族との関係を円満に保ちながら副業を成功させる方法です。
これはシンプルでやるべきことは2つです。
- 家族に副業の目的やメリットを伝える
- 副業に使う時間量や時間帯を伝える
こちらも順にみていきましょう。
家族に副業の目的やメリットを伝える
まずは、家族に副業について理解してもらうことが第一です。
単に副業をしたい理由を伝えるだけではなく、「家族にとっての副業のメリット」をしっかりと伝えましょう。
私の場合は、収入が上がることで、生活が豊かになることをしっかりと伝えています。
また、副業でスキルを高めたうえで、将来的には独立し、働く時間を減らすことで家族の時間を増やすことも伝えるようにしました。
加えると、副業で稼いだお金で「月に1回は美味しいものを食べにいく」というルールも作っています。
副業に協力してくれる家族への感謝ですね。
副業に使う時間量や時間帯を伝える
副業に「どれくらいの時間をあてる必要がある」のか、またそれを「どの時間で取り組むようにするのか」をしっかりと家族と握っておくことも大事です。
これをやらないと、「思ってたよりも副業ばかりやってるじゃん」となってしまいます。
私の場合は、平日の朝3,4時間、土日それぞれ半日を副業にあてています。
平日は、4時に起きているので、家族に迷惑をかけることはありません。土日は半日副業をしますが、残りの半日は家事や育児など家庭の時間にしっかりとあてています。
ここは、家族がどこまでを許容してくれるのか、という所があるので、一概に正解はありませんが、とにかくよく話し合うことが大事です。
副業は攻略法をしっかりと学んでから始めるのがおすすめ
ここまで副業に関するリスクの乗り越え方について解説してきましたが、リスクを乗り越えるという視点以外にも事前に知っておいた方が良い点がいくつかあります。
特に副業の選び方はすごく大事な視点の一つです。
副業を始める時の基本ステップをこちらの記事で詳しく解説しました。この記事の中でおすすめの副業についても解説しているので、合わせてご覧ください。
関連記事:副業の始め方完全ガイド【5つのステップで完璧な副業のスタートを】
副業に関する本をしっかりと読んでおくことも大事です。
こちらもおすすめをまとめているので、興味のあるもの1,2冊でよいので目を通しておくことをおすすめします。
関連記事:副業を始めるなら絶対読むべきおすすめの本|必読です
やってはいけない副業に注意
最後に、絶対に知っておいていただきたいこととして、やってはいけない副業を紹介します。
次の2つは手を出してはいけません。
- 時給が上がらない・スキルが身に付かない副業
- 資産を失う副業
順に解説します。
①時給が上がらない・スキルが身に付かない副業
時給があがらない、スキルが身に付かない代表的な副業はアルバイトです。
収入を上げていくには、希少性の高いスキルを身につける必要がありますが、アルバイトで希少性の高いスキルを身につけることは正直難しいです。
基本的に誰でもできる仕事が多いですからね。
時給1,000円が時給5,000円まで上がることは基本的にありません。逆に、AIやロボットに仕事を代替されるようになると時給が下がる懸念もあります。
②資産を失う副業
資産を失う副業は次の2つが代表的です。
- MLM(ネットワークビジネス)
- 薬の治験
MLM
MLM(ネットワークビジネス)は、自分のネットワークを使って商品を連鎖的に販売する手法です。
この副業は、「仲間」や「信頼」という大切な資産を失います。
私も以前に職場の先輩から勧められたことがあるのですが、結構しつこいんですよね。
こうなると、「自分のことを大切な仲間ではなくお金でしか見てないんだな」って気持ちになるんですよね。
私の場合、その先輩からの電話は出ませんし、メールも返さなくなりました。きっぱりと距離を取るようになりました。
仲間や信頼は作り上げるのに時間がかかりますが、崩れ去るのは一瞬です。どちらが大事かを冷静に考えたいですよね。
薬の治験
次に薬の治験も絶対にやってはいけません。
これはまだ国から承認が下りていない薬を試すことで代わりに報酬をもらう副業です。
日給制の場合が多く、1日あたり1~2万円ほどの報酬がもらえるケースが多いです。
でも一方で、副作用でのリスクも大きいです。
これはフランスで実際に起きたことですが、鎮痛剤の治験で、6人の参加者のうち1人が死亡。3人は脳に障害が残る状況に陥りました。
目先の数万円のために人生を棒に振るなんて、冷静に考えたらおかしいですよね。
こちらも絶対にやめましょう。
まとめ:副業をやめた方がいい理由
今回の記事では、副業をやめた方がいい理由ということで、副業のリスクやそのリスクを乗り越える方法などを解説しました。
記事がかなり長くなったので最後にまとめます。
副業をやめた方がいい理由は次の3つのリスクがあるからです。
- 継続して収入を上げるには時間も労力もかかる
- 本業に悪影響を与える
- 家族からの理解が得れてないと関係にヒビが入る
リスクに適切に対応できるなら副業をした方がいいです。対応できないならやめましょう。
副業のリスクを乗り越える方法は次の3つです。
- 時間の確保、タイムマネジメントを徹底する
- 本業を疎かにしない&悪影響を与えない
- 家族と話し合ってルールを決める
最後に絶対にやってはいけない副業として2つ紹介しました。
- 時給が上がらない・スキルが身に付かない副業
アルバイトが典型例 - 資産を失う副業
MLM(ネットワークビジネス)、薬の治験バイト
この記事はこれで以上です。
副業を始める時には正しいステップではじめましょう。
今回の記事が副業の正しい一歩に役立っていれば幸いです。