- 理想の人生ってなんだろう?
- 理想の人生を描くのは楽しいんだけど、現実とのギャップに萎える
- どうやったら理想の人生を実現していけるんだろう
理想の人生を考えても、上手く描くことができない。そして、その実現方法が分からないから現実を見ると逆にモチベーションダウンしてしまう。
こういった悩みをよく聞きます。
この記事では、「理想の人生を描くための方法」や「理想の人生を実現方法」を詳しく解説していきます。
この記事を読むと、理想の人生を描くことができ、そして人生を好転するきっかけを掴むことができるようになります。

ととのえ
キャリアコーチとして学生から社会人まで1,000人以上のキャリア支援に携わる。従業員10万人規模の会社で人事歴11年。
*この記事は、読むだけでなく実際にノートとペンを取り出して、ワーク形式で書き出しながら進めるのがおすすめです。
理想の人生とは何なのか?


理想の人生とは、「自分の心の底から沸き上がる欲求を満たすことができている人生」のことです。
こうして広義に定義することはできるものの、具体的に落とし込んでいった時に唯一無二の回答がないのが理想の人生。
なぜなら、一人ひとり持っている欲求が違うからなんです。
物質的欲求を追ってはいけないのか?
一般的には「物質的なものを追ってもキリがないから精神的な満足感を追いなさい」なんて言われたりもします。
でも、それは一般的にそういう傾向があるだけであって万人に当てはまるわけではないんです。
高級車やブランドバック、タワマンを追い求めることが理想の人生の人だっているんです。
理想の人生に正解はない、答えは自分のみぞ知る
要するに、周りがどうのこうの言うことは一切無視して、自分の胸の奥深くにあるものに耳を傾けて感じ取れるもの。
この欲求を満たすことが理想の人生なんです。
繰り返します、一般的な正解はありません。この世に唯一無二の正解もありません。



答えは自分の中にしかないんです。自分しか知らないんです。
理想の人生を設計する方法(理想の描き方)
さて、ではここからは理想の人生を設計する方法について解説していきます。
その方法はシンプルで2つのステップがあります。


STEP①
欲求を見つける
まず最初のステップは「欲求を見つける」ということ。
自分の欲求が何かを考えようにも、ただ漠然と考えても見えて来ません。
つまり、欲求リストの中から自分の強い欲求を選ぶのが良いということです。
以下のワークシートを準備しました。
※Googleスプレッドシート形式でダウンロートできます
参考:信頼できる欲求リスト
世界ではじめて欲求のリスト化を行ったのが、アメリカの心理学者ヘンリー・マレーです。
そして、マレーが行った28種類の欲求は、日本人の萩野七重と斎藤勇によってさらに71種類に細分化されました。
今この世にある欲求リストにおいてはこちらが最も信頼性のあるものだと言われています。
シートの中で、以下7段階で選択できるようになっています。
- かなりあてはまる
- あてはまる
- どちらかというとあてはまる
- どちらともいえない
- どちらかというとあてはまらない
- あてはまらない
- 全くあてはまらない
以下のイメージです。


59種類の欲求リスト一つひとつ順にあてはまるのか・あてはまらないのかを回答していきます。
この中で「かなりあてはまる」を選んだ項目が、あなたの理想になります。



私の場合は次の7つです。
愛情欲求 | 愛する人のためになりたい |
自由欲求 | 縛りなく自由にしたい |
趣味欲求 | 生きがいになる趣味を持ちたい |
感性欲求 | 感動したい |
承認欲求 | 多くの人から好かれたい・認められたい |
屈辱回避欲求 | 屈辱を受けたくない |
拒否欲求 | 嫌いな人に近づきたくない |
「かなりあてはまる」の回答が10個を超える場合は、その中で優先順位を付けて10個以内に絞った方が良いです。
数が多すぎると、実現に向けた意識の焦点がボケやすいからです。
STEP②
欲求を具体化する
2つ目のステップは、選んだ欲求を具体的にしていくというもの。
ステップ①で選んだ欲求は、抽象度がすごく高いので、具体化していきます。
例えば、「愛する人のためになりたい」という欲求。
以下の様に具体化します。
妻と娘がいつも笑顔でいられるように、家の中で楽しい雰囲気を作れる存在。
妻と娘の人生がより充実するように、彼女たちが持つ夢や目標については全力でチャレンジできる環境を作っている
「縛りなく自由にしたい」という欲求であれば、具体化すると以下です。
一日の働く時間や時間帯を自分で自由に決めることができ、誰かの指示ではなく自分の意思のもと仕事を創る働き方をしている。
一つの場所を居住地として拠点を置きながらも、日本や世界の各地を自由に飛び回っている。
こんなイメージです。



どれくらい具体化すればいいかというと、「可能な限り具体的に」しましょう。
参考:具体化のコツ
具体化する時には、以下の視点を持つと考えやすくなります。
- いつ(いつから、いつまでに)
- どんな頻度で
- どこで
- 誰と
- どの様に
しっくりくる理想を描くことが大事
ここまで解説したことを踏まえて理想を描いてみたとしても、「なんかちょっとしっくりこない…」というのがよくあります。
それは、まだ自分の心の声に耳を傾けきれていないからです。
100%しっくりくる理想を描くうえで、効果的なのは「誰かと話す」ということ。
自分の口で理想を話してみると、どこにその違和感を感じているのかが気付けるはずです。
自分の頭の中だけでぐるぐる考えていてもなかなか気付けません。
でも、なかなか理想を人に言うのはちょっと…。というのがあると思います。
なので、コーチングの無料体験を活用してみましょう。
ポジウィルキャリアというキャリアコーチング界の最大手のサービスが、約1時間の無料コーチングを提供しています。
約1時間の体験の中で、プロのコーチがキャリアのモヤモヤを解決してくれるので、これだけでかなり理想の整理が前に進みます。
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関連記事:【実体験】ポジウィルキャリアの口コミや評判は本当?実際に使ってその内容を徹底レビュー
理想の人生設計時の3つのポイント
ここまでで理想の人生を設計する方法を解説しました。
設計時において、次の3つのことを意識するとより良い実現しやすくなります。


順番に解説していきますね。
ポイント①:現在進行形・完了形
理想は、現在進行形、または完了形で表現するようにしましょう。
その理由は、脳の潜在意識に理想を実現できている自分を刷り込んでいくことで、その実現に必要な行動を行いやすくするためです。
良い例と悪い例です。
◎ 一つの場所を居住地として拠点を置きながらも、日本や世界の各地を自由に飛び回っている
× 一つの場所を居住地として拠点を置きながらも、日本や世界の各地を自由に飛び回っていたい
2012年にロンドン五輪のボクシングミドル級で48年ぶりの金メダルを獲得した村田諒太選手。
彼は練習や試合の前に、「練習で**ができている」「試合で**が成功した」ということをノートに書いてから臨んでいたようです。
自宅の冷蔵庫には「オリンピックで金メダルをとりました。ありがとうございます。」と書かれたメモを貼っていたとのこと。
このほんの少しの表現の違いが大きな結果の差になるんです。
ポイント②:ビジュアライゼーション
2つ目のポイントはビジュアライゼーション、つまりビジュアルで見えるようにするということです。
やり方はシンプルで、理想の状態を表す写真を1,2枚ずつ準備するというもの。



ネットで探せばOKです。
知ってましたか?文字と写真の情報量の差はなんと約5,000倍なんです。
どちらの方が理想の状態をしっかりと脳の潜在意識に届けることができるか、一目瞭然です。
ポイント③:感情を味方に付ける
最後3つ目のポイントは、感情を味方に付けるということ。
理想を手に入れた時に、どんな感情になるか想像してみましょう。
すごく嬉しい気持ちで自然と笑顔になってきたのではないかと思います。こうした感情も理想を実現するうえで大きな後押しになってくれます。



これも脳の潜在意識に働きかける効果的な方法の一つです。
もし可能であれば、仮体験することができたらベストです。
例えば、
- 住みたい場所があるなら、旅行で行ってみる
- 乗りたい車があるならディーラーに行って試乗してみる
仮体験するとその嬉しさの解像度もかなり上がりますからね。
理想の人生を生きるための5つのステップ(理想の実現方法)
ここからは、描いた理想の人生を実現していくための方法を解説していきます。
理想の人生を実現するためのステップは次の5つです。


STEP①
自分を信頼する
まず最初のステップは、自分を信じること。
理想を手にするための一番の味方は自分自身です。
「自分なんてどうせできない」と思えば理想の実現はできませんし、「自分ならできる!」と思うことができれば理想は実現できるんです。
まずはしっかりと自分を信じることが大事ということです。
自分に対して信頼できない場合は?
自分に対して信頼ができない場合は、これまでの自分を優しく受け止めて、過去の自分をそこにそっと置きておきましょう。
過去の自分を否定すると未来の自分も信頼しにくくなります。
過去は過去。未来は未来でいいんです。
同じ自分だけど、人は全員が進化成長できるもの。



過去の自分を受け止めたうえで、未来への可能性をしっかりと信じるようにしましょう。
STEP②
潜在意識を活用する習慣を作る
2つ目のステップは潜在意識を活用するための習慣を作ることです。
私達の行動の95%は潜在意識によって動かされていると言われています。
繰り返しになりますが、この潜在意識を味方に付けることが理想を実現していくための肝になります。
潜在意識を活用していくための習慣として必ずやっていきたいことは、「朝晩に描いた理想をしっかり1分見つめて実現している姿をイメージすること」です。



「朝起きてすぐ」と「寝る直前」が、潜在意識に刷り込んでいくうえで非常に効果的と言われています。
STEP③
悪習慣・阻害要因を断ち切る
3つ目のステップは、理想とは反する悪習慣や理想を阻害する要因を断ち切るということ。
何か新しいことを始める前に、辞めることを先に実行するのが成功の秘訣です。
私の場合は、「誰にも縛られずに自由に働いたり生活したい」という理想があったので、全てWEB上で完結する事業を個人で始める必要がありました。
こうした仕事をするための時間を確保していく必要があったので、以下を辞めました。
- テレビ、漫画、ゲーム
- 不要不急な残業
- 自宅での晩酌
- 付き合いのゴルフや飲み会
こうして、浮いた時間やお金を使ってWEBマーケティングのスキル習得に務めました。
さらには、15年ほど働いた会社員も理想を阻害する要因の一つになっていたので退職しました。
会社員なんて辞めれない…って私も思っていたんですけど、でも会社員を辞めないと理想を手にすることが難しい状態でした。



コーチと話をするなかで、「どうしたら会社員を辞めることができるのか」を一つひとつ紐解いて整理していくと、意外と辞めることができるものだと分かります。
「辞めれない」と安易に決めつけるのではなく、「どうすれば辞めれるか」というように考えていきましょう。
STEP④
実現に向けた計画を作る
ようやく新しくやるべきことの計画を作るステップです。
理想は思い描いているだけでは叶いませんからね。
計画に落とし込むにあたっては、以下を明確にしましょう。
- 中間目標
(今年中に実現すること、半年以内に実現すること) - 目標に必要なアクション
(特に一番影響の大きいアクションを明確にすること) - アクションを実行するために必要なこと
ここのステップで大事なことは、2点目の「目標に必要なアクションを考える」こと。
ついついアクションが盛りだくさんになると、結局何もできなくなります。
理想を手に入れるうえで、一番影響の大きいことに集中することが大事です。
私の場合は「会社員を辞めること」でした。
最も大きな岩を動かすことさえできれば、残りのアクションもできるはず。



逆に影響の小さいことばかり片付けていって、最も大きな岩が動かなかったら結局理想は近づいてこないですからね。
STEP⑤
インセンティブを設計する
最後のステップはインセンティブを設計するということ。
やるべきアクションをしっかりと実行していくには脳を味方につけることが大事です。全ての行動の司令塔は脳ですからね。
脳を味方につけるために必要なことがインセンティブ(報酬)を与えるということ。特に、「褒める」が効果的です。
ドーパミンが行動強化の鍵
人は褒められるとドーパミンが分泌されます。
ドーパミンが分泌されると、その直前に行われていた行動が強化されるんです。



例えば私の場合は、毎朝少なくとも2時間は朝活をすることを決めています。
朝活ができたら、「よくできた!最高だよ!」と自分で自分を褒めています。自分で自分を褒めても嬉しいものなんですよね。
褒めるとドーパミンが出るので、その行動を脳が強化してくれるんです。
自分を褒めることを習慣にすると、努力する力が高まりますよ!
このノウハウは、脳科学の第一人者である茂木健一郎さんの「眠れなくなるほど面白い 図解 脳の話」に基づいています。
【注意】理想の人生に近づけない人の5つの特徴
ここからは、理想の人生に近づけない人の特徴をお伝えします。
必要なことを理解するのも大事ですが、NG事例を押さえておくことも大事です。
NG事例を一つでもやっていたら、いくら努力しても失敗に終わるかもしれませんからね。
理想の人生に近づけない人の特徴は次の5つです。


①行動を先延ばしにする
一つ目は、行動を先伸ばしにするということです。
今日やれることを明日に延期すると、明日はまた明日の事情がありどんどん行動ができなくなってきます。
約20%の人は先延ばし癖があるとのこと。
「先延ばし癖」に関して世界トップの研究者でデポール大学心理学教授のジョゼフ・フェラーリさんの著書の中でも述べられていますが、とにかく小さな一歩を素早く行うことが大事です。
スローガンは、「スモールスタート・クイックアクション」です。
壮大なタスクをそのままのサイズにしていてもアクションはできません。
とにかく小さくて絶対にできるサイズまで分解して、今日中にほんの少しでいいので何かやってみる。これが大事です。



実は、私も先延ばし癖があったんですけど、この本『やる気に頼らず「すぐやる人」になる37のコツ (科学的に先延ばしをなくす技術) 』を読んでかなり改善されました。
②自分を信じていない
2つ目の特徴は自分を信じていないということ。
実現に向けた5つのステップの1つ目で解説しましたが、全ての出発点は自分を信じることにあります。
できると思えばできますし、できないと思えばできないんです。
自分を信じないというのは、「理想なんて実現できない」と思うことと同じこと。
自分自身が理想の足を引っ張る人になってはいけません。
少し精神論に聞こえるかもしれませんが、「自分ならできる!」と声に出して言ってみてください。
これはインカンテーションといって、心理学的にもかなり効果のある方法と言われています。
世界一のコーチであるトニー・ロビンスもよく活用している方法です。


画像:トニーロビンス公式サイト
③ネガティブな言葉を使う
3つ目はネガティブな言葉を使うということです。
ネガティブな言葉を使うと、その声って真っ先に誰に届くかというと自分なんですよね。
- できない…
- 無理かもしれない…
- 難しい…
こういった言葉を発する度に、自分はできない人なんだということを脳が認識しはじめます。
逆に「できる」という様なポジティブな言葉を使っていけば、脳は本当に「できる」と認識しはじめます。
言葉一つひとつが自分の脳への司令だと思ってください。
④思いだけで実行計画がない
4つ目は、思いばかりが先行して実行計画を具体的に考えようとしないというパターンです。
また実行計画があいまいで、今日これからやるべきことが明らかになっていないというのも理想に近づけない人の特徴です。
なので、理想を実現するために必要なアプローチを一つひとつ整理していくことが大事です。
未知の領域で計画が立てられない時は?
始めて挑戦するような領域は、まだ知らないことが多くて「どう計画を立てたらいいのか分からない」というのもありますよね。
こうした状況の場合は、「とりあえずやってみる」で良いと思います。
やってみてある程度情報が集まったら実行計画を具体化する。そして突き進んでいくとまた経験から新しい情報が得られると思うので、その都度計画を見直していくのが大事です。



計画は一度立てたら終わりではなく、常に見直しをかけていく前提で作りましょう。
⑤環境を変えていない
最後は環境を変えていないということ。
理想を実現していくには、これまでの自分を何かしら変えていく必要があります。
大前研一さんが人が変わる3つの要素は、以下だと言っています。
- 時間配分を変える
- 住む場所を変える
- 付き合う人を変える
逆に言うと、基本的に上記以外で人は変わらないとのこと。
上記3つのどれか一つでも変化させていかないと、自分を変えていくことができないんですよね。



これまでと同じ環境のままの人は、理想を実現することは出来ません。
最後に:理想の人生を描き追い求めると人生にハリが出る


人生で幸せな瞬間って「理想を手に入れた時」でもあるんですけど、「理想を描き追い求めている時」でもあるんです。
恋愛でも同じですよね。
好きな人と結ばれた時はもちろん幸せです。でも好きな人を追いかけている時もまた幸せなんです。
人生で理想を描き追い求めている時に、人は夢中になれます。この「夢中」の状態こそが、人生のハリに繋がってきます。
今回の解説した方法をぜひやってみてください。
きっと人生がより良い方向に傾くことのお役に立てると思います。
それではこの記事は以上です。