- 起業したい!でも良いアイデアが思い浮かばない
- 起業で成功した人はどうやってアイデアを出したの?
- 良いアイデアを出す方法を知りたい!
日本では現在、起業が身近な存在となってきています。東京商工リサーチの調査によると、2021年の新設法人は14万社、前年比10%増で過去最高を記録。その要因として、個人の法人化や独立の活発が挙げられています。
一方で、「起業したいけどアイデアがない」という声がQ&Aサイトをはじめ、少なくありません。
このtotolaboの記事では、起業テーマの発想法から取るべき具体アクションまで詳しく解説していきます。さらに世の中に実在する成功した起業アイデアの実例も惜しみなく紹介します。
「起業したいけどアイデアがない」へのベストアンサーはこれ!
起業のアイデアを出すには、才能でも根性ではなく「方法論」をおさえるべきです。
なぜなら、そもそもアイデアが「空から突然ふってくる」なんて奇跡は99%起こり得ませんし、バットをやみくもに振っていてもホームランは出ないからです。
起業アイデアを出す方法論
アイデアを出す方法として一番大事なことは、「分けて考える」ということです。
分けて考えるということについて、身近な例として料理で考えてみましょう。
カレーのレシピ(作り方)は次のように大きく分けて考えられます。
食材 | ジャガイモ・ニンジン・牛肉 |
調理方法 | カレー粉で煮る |
つまり、「食材」×「調理方法」=料理 で成り立っていると言えます。
食材さえ揃っていれば、調理方法を変えることで肉じゃがやシチューなどカレー以外の料理も作れそうですよね。
このように「食材」と「調理方法」分けて考えれば、料理を新たに作るヒントがさくっと見えてきます。
起業アイデアの構成要素は「起業テーマ」×「ビジネスモデル」
さて、本題の起業アイデアでは、「起業テーマ」×「ビジネスモデル」に要素を分けられます。
起業テーマ | 英語、ファッションデザイン、写真など題材 |
ビジネスモデル | 儲ける仕組み |
つまり、「起業テーマ」と「ビジネスモデル」のそれぞれを考えていけば、起業アイデアが導き出せるということです。
ちなみに2つを一緒くたにして考えると、ごっちゃになって前に進みません。逆に、これらを整理さえすればシンプルかつスムーズにアイデアをまとめられます。
「起業テーマ」と「ビジネスモデル」の意味合いについて、詳しく解説します。
「起業テーマ」とは?
起業テーマとは、起業で扱う素材であり、題材です。
たとえば、過去20年間で最も飛躍的な成功を収めたスタートアップ企業のAirbnbを事例にみてみましょう。
旅行者と民家をマッチングさせるサービスであるAirbnbの起業テーマは「民泊」です。
きっかけは創業者メンバーが「アパートの家賃が払えなくなるために自宅アパートのロフトを貸出しよう」と考えたこと。
(中略)その時に銀行にあったお金が1000ドル(日本円で10万円くらい)で、アパートの家賃が1150ドル。明らかに足りない。これが有名なAirbnbの発想につながる自宅アパートのロフト貸出しにつながるわけです。
Airbnbの誕生と成長|借金から3兆円企業への道
こうして「民泊」テーマと「マッチングモデル」の掛け合わせによってイノベーションが生まれました。ととのえ
起業テーマはイメージしやすいので、次にビジネスモデルについて見ていきましょう。
「ビジネスモデル」とは?
ビジネスモデルとは儲ける仕組み、文字通り「ビジネス(商売)」の「モデル(体系)」を表します。
具体例があった方がわかりやすいので、有名企業のサービスをビジネスモデルの観点から眺めてみましょう。
ビジネスモデル事例
- サブスクリプションモデル:Netflix
- フランチャイズモデル:マクドナルド
- ハイライセンスモデル:ディズニーのキャラクターIP
- マッチングモデル:Airbnb
世界を代表する企業を中心に紹介しましたが、起業アイデアは普遍的です。
実業家の与沢翼さんが方法論としてまさに同じアプローチを動画で語っています。
与沢翼さんは「アパレル」という起業テーマに「価格.com」のモデルを転用しました。
- 起業テーマ:アパレル
- ビジネスモデル:「価格.com」型の手数料・広告モデル
こうして生まれた起業アイデアが「ブランドサーチ」というサービス(現在は存在していません)。
「価格.com」を手がけるカカクコム社は、「食」の食べログをはじめとした自社サービスにビジネスモデルを転用しています。
このように「起業テーマ」と「ビジネスモデル」で分けてアプローチするのが有効です。
企業がどのように成功を収めているのかといった分析にも役立ちます。
「起業テーマ」を考えるためにやるべきこと
ここからは具体的に「起業テーマ」を考えるためにやるべきことを紹介します。
- 自分の身の回りから考える
- 世の中のニーズから考える
それぞれみていきましょう。
①自分の身の回りから考える
まずは半径2メートルの身の回りのテーマから考えてみましょう。
というのも、起業アイデアを出すのに、いきなり壮大な理想を掲げるのもハードルが高いと感じませんか。
「自分ごと化」させるためには、自分の好き・得意なことや不満に感じているものから発想するのがベストです。
それぞれ解説します。
1.好き・得意なこと
自分の好きなことや得意なことを起点に起業ができたら理想的ですよね。
しかし、こうした起業アイデアがビジネスとして実際に成功するのでしょうか?
わかりやすい好例は、EC物販でポジションを築いた「北欧、暮らしの道具店」を営むクラシコムです。
もともと創業者の兄妹は不動産事業で失敗し、最後の社員旅行で訪れた北欧ストックホルムでの家具買い付けが転機となります。
買うもののセレクトは、「暮らし」が大好きだった佐藤が担当。20代の頃に好きでとにかく雑誌や書籍で大量にインプットをしていたこと、インテリアの仕事に就いていたこと、オークションなどもよく見ていたことから売れ筋を見抜く目が養われていました。
こうして北欧のストックホルムでの家具買い付けをきっかけに、
「暮らし(北欧家具)テーマ」×「EC物販モデル」
この起業アイデアで北欧、暮らしの道具店をオープンさせました。
クラシコムは自らの好きと得意に向き合い、事業転換(ピボット)によって成功への道を切り拓きます。
成功企業に注目すると事業転換(ピボット)しているケースが多いです。
最初に完璧を求める必要はありません。
しかし、好きがわかっていても「自分の得意なことってなんだろう?」と疑問に感じる人もいると思います。
以下の記事で自分の分析・診断を紹介しているので、興味がある方はご覧ください。
関連記事:【一発解決】得意なことの見つけ方!「得意なことがない」を脱却する分析・診断を紹介
2. 不満に思っていること
世の中のビジネスの本質は課題解決(不満の解消)。
「暑苦しいという不満を解消する手段がエアコン」といった具合です。ととのえ
技術革新によって課題そのものが減ったと言われますが、いま生活していてあなたが思う不満はありませんか?
たとえば車移動したいと思ったときに「タクシーが全然つかまらない!」ような状況が挙げられます。
こうして日常で感じるタクシーへの不満を原体験として実際に創業したのがUberです。
今、この場で乗りたいのに、どんなに手をあげてもタクシーは止まってくれない――。カラニックは創業当時を振り返り、「僕とギャレットがUberを始めたときは、ちょうどタクシー業界崩壊のタイミングと重なっている」とコメントしている。「現在のタクシー業界は利用者のニーズに応えていない、ならば自分たちでつくってしまおう」という、いかにも米国の起業家らしいストーリーだ。
Uber創業者が語る 「破壊」の先にあるゴール
創業のきっかけは、サンフランシスコであまりにもタクシーがつかまらないという実体験でした。
Uberは「移動」×「マッチングモデル」です。
ちなみに世の中の人が感じる不満は、強ければ強いほどお金を払う意思に直結します。
自分自身が「解決したい!」と思えるモチベーションにもなります。
- 「これが不満だ」
- 「解決したらもっとよくなるのに」
このように自分の身の回りや気持ちに目を向けてアイデアを出すのも有効です。
②世の中のニーズから考える
世界を見渡せばヒントが溢れています。
世の中でこれからくる技術やトレンドを押さえたり、海外の事例を日本に持ってきたりする方法もあります。
それぞれみてみましょう。
1. 世の中のニーズを読む
先に紹介したuberの「マッチングモデル」は通信やスマートフォンの普及環境が整ったことで実現しました。
同じようにスマートフォンの普及に目を付けた日本企業の代表的な事例がメルカリです。
メルカリは「モノのやりとり(フリマ)」×「マッチングモデル」です。
「これだ!」と思える発想は正直ありませんでした。しかし、その後旅から帰国して何より驚いたのは、スマートフォンの普及。旅に出る前は、ガラケーで赤外線通信をしてケータイメールしていたのに、帰国すると大学時代の友達がLINEでやりとりしていて。その光景を見て、僕が新興国で出会った人たちも、いずれスマホを持つ時代が来ると確信したんです。
メルカリが創業時から目指す「循環する社会」とは。CEO山田進太郎に聞く
技術革新のウェーブに上手に乗ることで、世の中に新たなニーズを作り出す起業アイデアにつながります。
2 .海外の事例を持ち込む
ゼロから生み出さなくても海外の先行事例を参考に日本に持ち込む方法もあります。
「タイムマシン経営」と呼ばれており、名付け親はソフトバンクの孫正義氏。
孫さんは、アメリカのインターネット事業の伸びを察知し、「Yahoo! JAPAN」として日本に持ち込みました。
2008年、ソフトバンクが最初iPhoneを独占販売したのもタイムマシン経営の一つのカタチ。
その他わかりやすい事業例としてクラウドファンディングもその一つです。
現在「CAMPFIRE」「Makuake」「READYFOR」など多くのサービスが生まれています。
クラウドファンディングのビジネスモデル自体は、アメリカで広がった後に日本へ持ち込まれました。ととのえ
今後も技術革新や新しいサービスは世界中で生まれていきます。
世界のトレンドをチェックしてアンテナを張っておくことも必要ですね。
「起業テーマ」のアイデアを出す方法
起業アイデアを発想する切り口「自分の身の回り」「世の中のニーズ」がわかったところで、ここからはアイデアを実際に出していくアクションについて解説します。
それぞれみていきましょう。
①アイデア出しのフレームワークを使う
アイデア発想の代表的な3つの方法は以下です。
- ブレスト
- KJ法
- オズボーン
株式会社ニジボックスの新規事業の関連記事を参照しながら解説していきます。
ブレインストーミング
ブレインストーミング(通称ブレスト)は、複数のメンバーでアイデアを自由に出し合う手法です。
テーマと時間を決めて行うのみなので非常にシンプルな方法。
発想をしたいなら、ひとりで抱えるよりも複数人で発散すると効率的です。
実践しやすい方法だからこそ、活用にあたって押さえておくべきポイントがあります。
- 他人のアイデアを批判しない
- 質より量を重視する
- 途中で判断や結論を出さない
一言でいうなら「発散」に集中すること。(アイデアを収束させる方法はこのあと解説)
というのも批判や判断を入れると参加者が萎縮してしまう。ですので心理的安全性の確保をしましょう。
このような心がまえをしておくと、自由なアイデア発想を促せます。
KJ法
KJ法とは、上記のブレストなどで発散したアイデアや情報を効率よくまとめるための手法です。
具体的には次のようなステップで進めます。
- ポストイットなどにアイデアを書き出す
- 似たアイデアをグループ化する
- 各グループの関係を図解する
- グループ名や関係をまとめる
発散した後、アイデアは収束させていくものです。
バラバラのままでは何が重要なのかわからず、せっかく出たアイデアの種が活きません。
KJ法を活用することで、以下のメリットがあります。
- 客観的に情報が整理できる
- どこに重要な点があるか見つかる
- さらに新たなアイデア発想につながる
ちなみにKJ法は、ツールを活用すればオンライン上でかんたんに行えます。
実際に使いやすかったのがオンラインホワイトボードツールのMiroです。
複数人でまとめていくのが主流ですが、ひとりのアイデアをまとめるのにも役立ちます。
オズボーンのチェックリスト
オズボーンのチェックリストは、アイデアを出したい対象や、すでに出たアイデアの可能性を探るためのアクションです。
冒頭の動画で紹介した与沢翼さんの例で考えてみましょう。
【与沢翼さんのビジネス】
- 起業テーマ:アパレル
- ビジネスモデル:手数料・広告モデル
これは、以下を転用(他の使い道がないか?)しています。
【転用元のビジネス(価格.com)】
- 起業テーマ:家電
- ビジネスモデル:手数料・広告モデル
「手数料・広告」のビジネスモデルを、家電からアパレルに転用したということです。
実践するためにもう少し具体的にリストをみていきましょう。
- 【転用】他の使い道や、改善することで新しい使い道はないか?
- 【応用】何か、真似できるアイデアはないか?
- 【変更】見た目や音、匂いなどを変えてみるとどうなる?
- 【拡大】何かを加えることで、大きく・強く・高くできないか?
- 【縮小】何かを減らすことで、小さく・弱く・低くできないか?
- 【代用】他に代用できるものはないか?
- 【置換】要素・パターンを入れ替えてみたらどうなる?
- 【逆転】後ろ向きにしたら?上下・左右をひっくり返したら?
- 【結合】組み合わせたり混ぜてみたらどうなる?
リストを活用すると、アイデアの検討の漏れを防げます。
チェック項目が多いので、まずは優先項目を選んでコンパクトに実践してみましょう。
②本を読んでインプットする
そもそもインプットが足りていない場合は、体系的な知識を効率よく学べる読書がおすすめです。
起業アイデアを発想する「自分の身の回り」「世の中のニーズ」の深掘りに効く本を3冊紹介します。
- 世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方
- 2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ
- 思考法図鑑
世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方
「自分の身の回り」から着想するには自分の好き・得意なことを把握する必要があります。
好き・得意・やりたいことの見つけ方を体系的に理解して実践したい人に向いています。
図も豊富で、文字だけでなくビジュアルで理解できるので、これまでモヤモヤしていた部分の理解が一気に進みます。
ワークも付いているので、起業前の自己分析としても絶対的におすすめ。
2030年:すべてが「加速」する世界に備えよ
世の中のニーズや海外の事例を手軽に押さえたい人におすすめできます。
これからの時代は、複数の技術が交わる「コンバージェンス(融合)」が起きるため、技術革新が加速的に進んでいく。
本書はそんな「この先10年の未来」をAI、3Dプリンタ、VRなど主要トピックを挙げながら鮮やかに描きます。
起業家として世の中の変化を捉えるのは必須スキルです。まず本書で学んでみましょう。
思考法図鑑
先に挙げたアイデア発想の方法以外にも様々な思考法について、理解を深めたい人におすすめです。
「アイデアの発想力を高める方法」の章ではブレインストーミングを含む12種類の方法が網羅。
すべてのフレームワークに活用事例があるから、自分のテーマに置き換えて考えやすい。
しかもPowerPointテンプレートが特典で付いているので、すぐに実践できますよ。
読書に関しては起業前に読んでおいて損はありません。気になるものから手に取ってみましょう。
「ビジネスモデル」を考えるためにやるべきこと
起業テーマの次にビジネスモデルを考えてみましょう。
重要なのは、すでに存在しているビジネスで上手く回っているモデルを転用することです。
実は、ゼロから新しいモデルを生み出す必要はありません。
というのもイノベーションの世界では「イノベーションとは既存と既存の掛け算」と言われています。
革新的なイノベーションを起こしたiPhoneでさえ、既存と既存の掛け合わせと言われています。
つまり、アイデアとはゼロからイチをつくるものではないのです。
参考:東洋経済オンライン「イノベーションは”天才”の独占物ではない」
だからこそ、起業アイデアを推進させるには既存のビジネスモデルについて精通している人に相談するのが一番です。
そのために以下3つのアクションが有効です。
- 起業経験がある人に相談する
- 起業実績豊富なスクールに通う
- ビジネスコンテストに参加する
それぞれ解説します。
①起業経験がある人に相談する
あなたの知人に起業経験のある人がいれば、話を聞かせてもらうのも一つの方法です。
どのようなテーマやモデルを選び、どんなステップで事業を興して現在まで至っているのか。
起業は人の数だけパターンがありますし、学びがあるでしょう。
さらに起業家は、事業領域の知識はもちろん、ネットワーキングの人脈や生の情報も持っていることが多い。
ネットで検索しても知り得ない情報を聞けますし、モチベーションアップに寄与します。
相談相手にとっても有意義な時間にするために事前に質問は練っておきましょう。
参考
40代-50代の方であれば、ライフシフトラボを使えば複業について相談をすることができます。セカンドキャリアに向けて、強みや経験を活かしたビジネスの立ち上げを支援をしてくれるサービスです。
関連記事:ライフシフトラボの評判口コミを実際に体験して確認!受講料・料金も含めて徹底解説
②起業実績豊富なスクールに通う
起業スクールであれば、必要な知識やスキルがわかるので効果的にインプットできます。
さらに重要なのは、ただ学ぶだけではなくて実践できるかどうか。
なぜなら起業の場合、行動に移さなければ勉強のための勉強で終わってしまうからです。
何より起業未経験者がひとりでビジネスモデルを固めるのはむずかしい。
したがって起業実績が豊富で「実践」に強いスクールで学ぶのがベスト。
ちなみに3か月間で起業アイデアと経営スキルの構築を事業検証しながら学べるのが「WILLFU(ウィルフ)」です。
リクルートやサイバーエージェントの新規事業創出ノウハウをベースにしていて、受講生全員が3ヶ月で黒字化しているという実績があります。失敗せずに最短を目指すならおすすめです。
下記の記事で紹介しているので周りに起業家の知人がいない人は読んでおきましょう。
関連記事:怪しい?WILLFU(ウィルフ)を実際に受けた人の評判や値段までを詳しく解説
ちなみに、起業スクールについては、存在するものを全て調べ上げて評価したうえで、ランキングにまとめたので、以下もご覧ください。
関連記事:起業スクール/経営塾・セミナーおすすめを厳選紹介!全24種を徹底分析しランキング化(怪しいものなし)
③ビジネスコンテストに参加する
一般公開されているビジネスコンテストがあれば飛び込んで参加するのも一つの方法です。
ビジネスコンテストは人に伝える機会を強制的につくれるので、アイデアのブラッシュアップにつながります。
さらに受賞すれば直接事業の推進にあたってサポートを受けられる可能性もあります。
また、ビジネスコンテストにはビジネス上の人脈をつくるネットワーキングの機能も持っています。
自分の顔を売る場ですからね。同志やメンター、事業の協力者と出会えるチャンスです。
興味がある方はチャレンジを検討してみはいかがでしょうか。
【要注意】起業アイデアがない時にやってはいけないよくある失敗事例
もっとも避けるべきは「ひとりで起業アイデアを考える」ことです。
未経験者が自分の経験や勘に頼って考えると非効率で遠回りになるからです。
- 自分だけで考えてしまっている
- ゼロイチでアイデアを発明しようとする
- 100%のアイデアを求めている
上記のように考えていたら要注意です。ととのえ
先に紹介した「ビジネスモデルを考える時にすべき3つの行動」を参照し、自分ひとりで抱えずにいきましょう。
起業したいけどアイデアがない人に役立つ起業アイデア5選(実際の成功例)
これまで「起業テーマ」と「ビジネスモデル」について解説しました。
ここからは、起業した人の成功例をみていきましょう。
①物×EC物販コンサルティング(得意)
3ヶ月の受講を通じ、自身の強みに基づいたECコンサル事業を新規事業として立ち上げ、卒業翌月には月商100万円へと成長。
卒業生の起業実績
この方はもともと楽天に勤めていて、物販を扱ってきた自分の得意分野を活かして成果を上げた事例です。
②補助金獲得×営業推進(得意)
結果、卒業翌月までで、100万円の受注を確定。さらに、年度末までの7000万円の期待売上まで見通しを実現した。
立ち上げた事業は、補助金の獲得支援サービスでした。過去の業務経験もあり、事業計画書作成に関する自身の強みもあり、収益構造もシンプルで分かりやすい事業。
卒業生の起業実績
この方は三井物産で新規事業開発を担っており、事業計画作成が強み。先ほど同様で得意を活かした事例です。
③サプリ×EC販売(課題解決)
受講中に、独自ブランドのサプリメントを立ち上げ、DtoCネット通販を開始。
ふと、自分が飲んでいた「モリンガ」というサプリを思い出しました。元々、睡眠障害で悩んでいた私は、友人の勧めでモリンガを飲み始めていたのですが、それからめちゃくちゃ寝られるようになっていたのです。
卒業生の起業実績
この方は自分の睡眠障害という課題を解決してくれたサプリを、自らつくって価値提供しようと販売するに至りました。
④釣り×スクール事業(好き)
受講後、趣味の釣りを活かした釣りスクールを立ち上げ、1ヶ月30万円ほどの収益に成長。
会社で働きながらの起業で忙しいものの、好きだから続けられる事業に。
卒業生の起業実績
趣味の釣りの「好き」×スクール事業で「教える」を掛け合わせたシンプルな事例です。
⑤建築領域×インターネット広告(既存の成功モデル)
インターネット広告に関する事業に取り組む方が一定数いることに気づきました。広告もネットも、私自身は何の経験もありませんでしたが、大学生起業家でもできている事業領域であれば、自分でもできるのではと思い、その領域で挑戦することに決めました。
卒業生の起業実績
建築・建設領域で強みのあったこの方は、他の方が成功しているビジネスモデル=インターネット広告に目を付けました。すぐに実践をして成果を出しています。
他にも事例を見たい場合は「こちら(WILLFU公式サイト)」に掲載されています。
スタート地点では誰も同じ、勇気をもらえますし起業したくなってきます。
【要注意】起業で避けるべき7つのアイデア
ビジネスにおいて成功法則を挙げるのは難しいですが、失敗には共通性があります。
そこで株式会社ユニコーンファームの社長であり、シリアルアントレプレナーの田所雅之さんの著書とnote記事の引用を交えながら下記紹介します。
- 最初から良く見えるアイデア
- ニッチ過ぎるアイデア
- 作れるものを作るというアイデア
- 根拠のない想像上の課題を解決するアイデア
- 分析のみから生まれたアイデア
- 激しい競争に切り込んでいくアイデア
- 一言で説明できないアイデア
それぞれ簡単に解説します。
①最初から良く見えるアイデア
初めから良く見えるアイデアは、既に誰かが行い失敗しているケースが多いです。
また、競争優位性を維持しずらく、ハードルが高いとも言えるでしょう。
②ニッチ過ぎるアイデア
ニッチな市場は、競争優位性を得やすいと言えます。
ですが、市場規模が小さいと成長が見込めないため、得策ではありません。
③作れるものを作るというアイデア
作ることが目的化すると顧客の課題から離れてしまいます。
とくに技術に着目したアイデアが陥りがちです。
④根拠のない想像上の課題を解決するアイデア
人は自分の都合の良いように考える生き物です。
そういった意味から、事実を確認せずに「そこに課題がある」と思い込んで進めることは危険です。
事前に市場調査や顧客ニーズの確認はしておくべきです。
⑤分析のみから生まれたアイデア
その一方で、分析やデータだけに頼っていては事業者の熱量が欠けています。
熱や意志がないと、少し上手くいかなくなっただけで続かなくなりがちです。
⑥激しい競争に切り込んでいくアイデア
仮に市場規模が大きいとしても、大企業が扱う領域では勝算が低くなります。
自分たちが価値提供を続けられるポジションを選ぶことが重要です。
⑦一言で説明できないアイデア
アイデアを簡潔に説明できなければ、顧客にも理解されません。
技術ありきの場合が多いので、その場合は顧客に目を向けてみましょう。
いかがだったでしょうか。
起業アイデアを考えていくにあたって上記をぜひ参考にしてみてください。
起業したいけどアイデアがない人の疑問に全て回答
起業に関するよくある質問をまとめます。
まとめ:起業アイデアは方法論をおさえてから行動しよう!
起業で成功している人の多くは、最初に思いついたアイデアではなく事業転換(ピボット)しているケースが多いです。
逆に、起業3ヶ月間アイデアを練っても思いつかなければ、それ以上時間をかけても構想ができあがらないと言われています。
つまり、あれこれひとり考えるよりも行動が大事です。
行動してから初めて見えてくる景色もあります。
そのためにはまず記事で解説した「ビジネスモデルを考える時にすべき3つの行動」を参考にアクションしましょう。
思い立った日に行動できるかがポイントです。