この記事で解決できる疑問!
- レジリエンスが話題だけど、レジリエンスって何?
- レジリエンスを高めるための習慣が知りたい
私の会社で、一流の大学を卒業して、高いスキルを持っているのに、思ったように成果を上げれていない人がいます。
一方で、入社当初は特別なスキルを持っていなくてもストレスやプレッシャーを糧にして、成功する人もいる。
VUCA時代で成功するか否かを分ける「レジリエンス」の高い人、すなわち超一流のメンタルを持つ人が、レジリエンスを高めるためにどんな習慣を持っているのか、という点について解説したいと思います。
- レジリエンスとは?
- レジリエンスの必要性
- レジリエンスを高めるための5つの習慣
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レジリエンスを理解するにあたり、「VUCA時代」を正しく捉えておくことが大事なのでこちらの記事で詳しく解説しています。よければ合わせてどうぞ。
≫VUCA時代を生き抜くための5つのスキル【正解なき時代の生き方】
レジリエンスとは?
あらためて「レジリエンス」という言葉について解説します。
レジリエンスは、脆弱性の反対の概念で、自発的治癒力と言われています。
もう少しイメージしやすい言葉で一言で言うと、「心のしなやかさ」です。
困難にぶつかっても、「全くダメージを受けない(全く凹まない)」というわけではなく、例え押しつぶされたとしても、「すぐに立ち直り、復活する力を持っている」状態です。
レジリエンスには、
- 回復力
- 弾力性
- 適応力
といった3つの要素があり、それぞれの意味合いは、次の通りです。
「回復力」
困難に直面しても、すぐに元の状態に戻ることのできる力です。
「弾力性」
予想外のショックやストレスを受けても耐えることのできる精神力です。
言い換えると衝撃を吸収する柔らかさです。
「適応力」
良きせぬ変化が訪れた時に、反発するのではなく、受け入れて対応することができる力のことです。
また、レジリエンスは、ある一部の人にしか備わっていない特殊なスキルというわけではなく、誰でも身に付けることのできるスキルです。
さらに、レジリエンスは、心身の過度な疲労によって時に衰えることもあれば、逆に大人になってからでも習慣次第では十分に鍛えることができる力なんです。
なぜ、レジリエンスが大事なのか?
VUCA時代に最も必要な力こそがレジリエンス
それによって、TVやゲーム業界などは、大きな変革をすることを余儀なくされています。また、新型コロナウイルスが訪れたことによって、飲食業界や旅行業界もこれまでとは違う戦い方をしなければ生き残ることはできない状況になっています。
私は昔メンタルが弱かった
私は、一緒に働く仲間から、「メンタル強いね」って、かなり高い確率で言われます。
でも、スポーツを中心にしてきた学生時代はメンタルがすごく弱かったんです。
その結果、試合で良いパフォーマンスが出せずに、結局負けて落ち込む、という悪いサイクルにいつも陥っていました。
社会人になって読んだ、『STRONGER「超一流のメンタル」を手に入れる』という本が、私自身のメンタルのレベルアップにつながった理論とかなり近かったので、その本の理論を引用しながら、解説します。
レジリエンスを高める5つの習慣
レジリエンスを高めるための5つの習慣
レジリエンスを高めるための大事な習慣は次の5つです。
- 「能動的な楽観主義」
- 「決断力と行動力」
- 「道徳的な指針」
- 「粘り強さ」
- 「周囲のサポート」
この5つについて、詳細を解説します。
①「能動的な楽観主義」
能動的な楽観主義とは、「物事が良くなることを願い、そうなることを心から信じている状態」を表します。
逆の言葉の”受動的”な楽観主義は、ただ神に願ったりしている状態で「他人任せに祈る」ことを言います。
レジリエンスにおける能動的な楽観主義は、自分が主人公であり、自分の行動によって物事が上手くいくと信じているんです。
上手くいくと信じているから、目の前に困難な状況が直面したとしても、「明るい未来に向かう道のりの一つにすぎない」という捉え方をするんです。
でも、はじめから自分で状況を改善することを諦めている人は、困難な状況に直面した時に、「誰かが助けてくれないかな…」という発想から思考がはじまります。
たとえ誰かが助けてくれたとしても、自分の成長には繋がらず、次に同じ困難に直面したら、自力で解決できないんです。
②「決断力と行動力」
時に、大きな困難に直面すると、気分が落ち込み無気力になることがあります。
こうした落ち込んだ状態が長引くと、どんどん行動が起こせなくなり、ますます立ち直れなくなります。
サッカー日本代表の本田圭佑選手が次のようなことを言っていました。
日本人は足も遅いし、身体も弱い。そのカメがウサギに勝とうと思ったら、進み続けないといけない。
悩んでいる同級生とかがいたら、それをぶつけますね。「どうやったら勝てるか考えろ。進み続ける以外にないやろう」って。
本田圭佑選手は、逆境に直面しても、折れることなく常に前を向き続けて歩みを止めません。
彼のその心のしなやかさは、決断と行動力があるからなんです。
③「道徳的な指針」
上記の「決断して行動を起こす」うえで大事なことが、この「道徳的な指針」です。
でも、ぱっと判断して前に進まなければならない。
トヨタ自動車の豊田章男社長は、
これは豊田章男社長の道徳的な指針であり、困難な状況に直面したとしても、この指針があるから、決断をすることができるんだと思います。
また、Yahooアカデミア学長の伊藤羊一さんは、次のように言っていました。
これも、どんな状況でも決断して前に進むための指針の一つです。
④「粘り強さ」
レジリエンスの高い人は、「諦める」という言葉を知りません。
度々ですが、レジリエンスが極めて高い本田圭佑選手の言葉です。
諦めずにコツコツと努力を続けさえすれば、必ず物事が好転すると信じているんですよね。
⑤「周囲のサポート」
逆境や挫折から立ち直る時は、周囲のサポートがあると、そうでない時と比べて立ち直る確率とスピードが上がります。
私は、20代半ばの時、足の大きな怪我によって、これまでスポーツ一筋で歩んできたスポーツ人生の道を失いました。
でも、その時に知り合いから相談に乗ってもらえる経営者を紹介してもらい、夕方から夜中の日付が変わる時間まで、ぶっ続けで話を聞いてもらった経験があります。
話をすればするほど、自分の中で自然と向かうべき方向が見え始め、それと同時に火山の噴火のようにやる気が一気に湧き溢れました。
一方、周囲からのサポートを受けることができるかどうかは、”運”による部分もあります。
でも、私は「GIVE&TAKE 与える人こそ成功する時代」という本を読んでから、この周囲からのサポートの力を最大化できる方法があるんだということを知りました。
詳しくは、後日、記事を書こうと思いますので、少々おまちください!
まとめ:レジリエンスを高める習慣
今回の記事ではレジリエンスを高める習慣について解説しました。
レジリエンスを高めるための大事な5つの習慣をまとめます。
- 「能動的な楽観主義」
- 「決断力と行動力」
- 「道徳的な指針」
- 「粘り強さ」
- 「周囲のサポート」
この記事は以上です。この記事がレジリエンスを高め、VUCA時代を勝ち抜くためのヒントの一助になっていれば幸いです。