- 転職か副業か?どっちを選択すればいいんだろう。
- これからの時代に合ったキャリアの選択をしていきたい。
- 転職・副業に関する豊富な事例を知っている人の意見を知りたい。
このtotolaboの記事では、転職か副業かで迷っている人に、最適な答えをお届けする内容になっています。
今、すでに一社で勤め上げる時代が終わり、転職があたり前の時代になってきていますね。さらに、もう一つ大きな変化は、副業・複業があたり前の時代になってきているということ。
こうした変化の中で、転職と副業をどうキャリアに織り込んでいけばいけばよいのか、こんな観点で解説していきます。
この記事を読むことで、令和を勝ち抜くために、転職か副業かで迷いのある状態をきれいさっぱり払拭し、前に突き進むモチベーションを高めていくことができます。
キャリアにもやもやがある場合は、キャリアコーチングを受けるのがおすすめです。私は20代前半でキャリアコーチングを受けたことで進むべき道が明確になりモチベーションが溢れんばかりに急上昇した経験があります。
おすすめのキャリア相談サービスを解説しているので、合わせてご覧ください。
転職か副業か?どっち?に対する結論(組み合わせが最適解)
先に、結論から言います。
転職と副業は”どちらか”という選択ではない
転職と副業は、「どちらか」という考えではなく、「組み合わせ」で考えていくことが大事です。
なぜなら、転職と副業は二律背反するものではないからです。
つまり、理想のキャリアに向けてどちらも上手く活用していくことが大事ということです。
やみくもに転職と副業をすればいいわけではない
一方で、何も考えずに、転職や副業に手を出せばいいのかというとそうではありません。
やみくもに転職を繰り返すことでキャリアやスキルの軸がない人がいます。アメリカではジョブホッパーと言われますね。
もちろん、戦略的にジョブホップをして経験の幅を広げるキャリアもありなので、一概にそれが良くないとは言えませんが、あまり意志や戦略のないジョブホップはキャリアが積みあがりません。
副業も同じです。とりあえずお小遣い稼ぎで副業に手を出すのも「やってみよう精神」という意味では大事ですが、副業の戦略を描いて始めた方がより良いキャリアに繋がります。
あまり深く考えず副業を始める場合は、本業がおろそかになるケースが多いので気を付けましょう。
これからの時代変化(副業・複業があたり前の時代に突入)
転職や副業をキャリアに組み込むにあたり、時代の潮流を捉えておくと、キャリアの戦略が描きやすいので、この辺りを解説します。
先に大きな潮流を言うと、副業・複業があたり前になる時代がもうすぐ来ます。
というより、もうすでに来ています。
副業・複業があたり前の時代が来る理由
副業・複業があたり前になりつつある理由は、ポジティブな側面とネガティブな側面、それぞれ次の通りです。
ネガティブな側面
- 雇用が守られない時代になるから(企業寿命の低下、終身雇用の崩壊)
- 価値を生み出せない人の処遇が下がるから(ジョブ型・成果型人事制度への移行)
ポジティブな側面
- 個人が稼ぎやすい時代になったから
- やりたいことをやりやすい・身につけたいことを身につけやすいから
それぞれ詳細を解説します。
雇用が守られない時代になる
ひと昔前は、大手企業に入れば一生安泰なんて言われていましたが、今は全くそんなことないです。
その理由として、「企業寿命の低下」と「終身雇用の崩壊」の2つの背景があります。
近年の企業の平均寿命をご存知ですか?
米国の株価指数S&P 500に選ばれた大手企業の平均存続年数は、次の通りです。
1964年:33年
2016年:24年
2027年:12年
テクノロジーの進展によってビジネスモデルの変化スピードがどんどん早くなっています。
いわゆる変化できない企業は生き残れないということです。
「絶対潰れない」と言われる企業が倒産することもある時代です。
こういった環境変化の激しい時代において、企業経営で重視されるのは、固定費をできる限り引き下げるということです。
なぜなら、固定費が高いと急に売上が立たない状況になった時に、簡単に赤字に陥ってしまいます。逆に固定費を下げておけば、こういった変化に耐えることができるからです。
そして固定費を下げるためにやるべきことが、ムダな人員を極力減らすということです。
トヨタ自動車の豊田章男社長も「終身雇用は難しい」と言っていますからね。
価値を生み出せない人の処遇が下がる
終身雇用崩壊の話と連動しますが、人員整理と同時に、処遇のあり方が大きく変わります。
従来、日本企業の人事制度はメンバーシップ型と呼ばれるもので、能力によって処遇が決まります。
つまり、年齢や経験と比例して能力が上がる前提が置かれている故に、年功序列と言われる状態になっていたのです。
仕事のできないオジサンでも高い給料が支払われていた理由です。
でも、こうした年功序列に対する若手層からの不満の高まりや、仕事をしない年配者を多く抱えることの重荷を解決するために、「ジョブ型」と言われる仕事の役割や難易度によって処遇を変える人事制度への移行が始まっているんです。
人件費を活きた投資とするために、皆平等ではなく、成果を出した人にはより報いて、逆に成果が出せない人の処遇を下げるといったメリハリある処遇制度への移行も同時に進んでいます。
つまり、のほほんと会社に寄りかかっているだけだと、従来よりも処遇が下がる可能性がありますし、雇用すら危ぶまれるということです。
個人が稼ぎやすい時代になってきている
SNSの時代になったことや個人間のスキルシェアのプラットフォームが整ったことによって、起業をせずとも個人である程度稼ぐことができる時代になりました。
学生でもSNSをうまく活用し、月収100万円を超える収益を上げている人も珍しくないです。
本業の会社一本に収入口を依存するのではなく、複数の収入口を確保することで人生をより豊かにできるということです。
やりたいことがやりやすい・身に付けたいことが学びやすい
副業は、100%自分のやりたいことができます。なぜなら、自分で好きに仕事を選べますからね。
一方で会社勤めはどうでしょうか?
会社の仕事が自分にとって100%やりたいことという素晴らしい人も中にはいると思います。でも、それはほんの一握りだと思います。
私は本業で人事の仕事をしていますが、人事の仕事は好きです。でも100%そうかと言うと、その中にはやりたくないこともいっぱいあります。
かつ、仕事内容は会社都合によって次々と変わりますからね。
スキルアップの視点も同じです。会社に身を任せてスキルアップの道のりを辿ると、気がついた時に市場価値が全然高まってない、なんてことはよくある話です。
副業は、これからの時代変化に基づいて、必要なスキルを自分自身でセットしていけるという魅力があります。
副業・複業をした方がいい人・しない方がいい人
以下にあてはまる場合は、小さくでよいので副業にトライしてみるのがおすすめです。
- 今の会社の収入に満足していない
- 今のままのスキルで生きていけるか不安
- 今の仕事にあまりやりがいを感じていない
- 新しい時代の働き方に乗り遅れたくない
一方で、以下にあてはまるのであれば副業は必要ないでしょう。
- 今の会社がなくなったとしても十分に他の会社に転職できるスキルが身についている
- 今の会社の処遇に100%納得していて未来の処遇も問題ない
- 今の仕事にやりがいと充実感に溢れている
- 一つの仕事のみを専門的に突き詰めていきたい
副業は大きな借入を伴ったりする起業とは違い、初期投資なしでできるものも多く、しかもいつでも撤退可能なので、まず試しにやってみるくらいの感じではじめるのが良いです。
副業を始めるタイミングと必要な勉強
副業を始めるタイミング
副業をはじめるタイミングは、思い立ったその時がベストタイミングです。できるだけ早く始めてみましょう。
でも、新卒1年目から副業を始めるのはおすすめしません。なぜなら、本業がおろそかになる可能性が高いからです。
新卒で会社に入ってからの数年間はプライベートの時間も極力本業に関する勉強をすることをおすすめします。
本業でしっかりと成果を出し、そこで培ったスキルをもとに副業をはじめると副業でも成果を出しやすくなります。
本業と関連する副業であれば、1年目からでも全然OKだと思います。
副業を始める時には、副業に関する前提知識や事前準備が大事です。
以下の記事では完璧なスタートを切るためにやるべきことをまとめているので、ぜひご覧ください。
関連記事:副業の始め方完全ガイド【5つのステップで完璧な副業のスタートを】
副業を始める時に必要な勉強
副業を始める時に次の3つのことについて勉強しておくとすごく有利です。
- 副業(ビジネス)の定石について学ぶ
- WEBマーケティング
- プログラミング
3番目の「プログラミング」は最も副業で稼ぎやすいという理由で入れているので、違うジャンルで攻めるのであれば必須ではありませんが、「副業(ビジネス)の定石について学ぶ」「WEBマーケティング」はいかなるジャンルにおいても必須です。
詳しくは以下の記事で解説していますので、合わせてご覧ください。
関連記事:副業で稼ぐための勉強はこの3つがおすすめ!本業以上に稼ぐ筆者が直伝します
会社員と副業(起業)とでは使う筋肉が全く違う
会社員の仕事と副業(起業)とでは仕事で求められる要素が全く異なります。
会社員って社長以外は必ず誰かの指揮命令の元で動く形になるんですが、副業は自分がオーナーです。
100%自分で考えて動いていく必要があるんです。(泥臭いことも含めて)
会社員で活躍できていた人でも副業(起業)で上手くいくかというと意外と苦戦したりするものです。
なので、自分でビジネスをしていくための定石をしっかりと学びながら始めていくことが成功の近道です。
起業スクールは3ヶ月程度の短期集中で、実際に3ヶ月の間に黒字化を実現していくプログラムもあるので、今の時代の自己投資としてはかなり費用対効果が高いです。
おすすめをまとめたので、合わせてご覧ください。
関連記事:起業スクール/塾・セミナーおすすめ5選|全24種を徹底分析しランキング化(怪しいものなし)
副業ができない会社に居続けてもキャリアは前に進まない
副業時代に向けて一歩を踏み出そうとしている中で、以下の場合は転職を考えた方が良いです。
- 副業が認められていない場合
- 労働時間が長く副業の時間が捻出できない場合
副業がバレると本業に支障あり
バレずに副業をすることは可能です。
でも、できたら副業が認められている会社で堂々とやるのがおすすめです。
なぜなら、
- 秘密裏の副業はできることが限られる
- コソコソするのが精神的に良くない
- バレた時に信頼を失う
からです。
副業を解禁している会社かなり増えてきています。マイナビの調査では約50%の企業が副業を認めていますからね。
今の会社に拘る強い理由がなければ転職するのもアリです。
関連記事:【転職者300人調査】評判の良いおすすめの転職エージェントをランキングで紹介
長時間労働で副業をするのは無理
よくあるのは、長時間労働の会社を抜け出したくて、副業を始めて独立を狙うケースです。
こういった状況であれば次の順番で進めましょう。
- 労働時間が短い企業に転職する
- 副業を始めて独立する
副業で成果を出すにはある程度の時間を投入する必要があります。
正直、ハードワークしながら副業するのはかなり厳しいです。
今、労働時間が短い会社はいくらでもあるので、思い切ってまずは転職をしましょう。
時間を捻出してから副業を始めるのが成功のセオリーです。
転職活動は365日一生涯すべきもの。
ちなみに、副業することを前提としなくても、転職活動は常にした方が良いです。もっと言うと、転職する気がなくても、転職活動はした方が良いです。
なぜなら、自分の市場価値を客観的に把握することができるからです。
「転職と副業のかけ算」の著書で、本業年収1,000万円、副業年収4,000万円のmotoさんは次のように言っています。
自分の職務経歴書を定期的にアップデートして転職エージェントと会話をしていくと、「自分の市場価値」が見えるようになってくるはずです。労働市場で評価されることで、「自分には何ができて、何が足りないのか」がわかるようになるし、「次の転職先に行くために何をすればいいか」がわかるようになります。
職務経歴書に書き足すことがない状態は、日々の仕事における成果や経験が乏しい状態なので、自分の状態を診断するためにもアップデートするのは大事ですね。
自分のスキルの棚卸しを客観的にすることが、キャリアアップにおいて大事なことです。
副業できる会社に転職するならdodaが一番
副業できる会社に転職するなら、転職エージェントのdodaを使うのが一番です。
dodaは、数ある転職サイト・エージェントの中で最も副業OKの求人数が多いからです。
dodaには1,377件の副業OKの求人がありました。
2番目に多い業界最大手のリクルートキャリアはその半分以下です。
しかも、dodaの転職エージェントはキャリアコンサルタントの質が高くとても丁寧なことで評判が高いです。
人事歴14年で色んなエージェントを見てきたので、間違いないです。
まとめ:転職と副業はどっちが良いのか
今回の記事では、転職と副業はどちらが良いのか、というテーマで解説してきました。
少し長くなったので、最後に要点をまとめです。
<この記事のまとめ>
- 転職と副業は、「どちらか」ではなく「組み合わせ」が大事
- これからは副業・複業があたり前の時代に突入
- 今の会社や仕事への満足度が100点でなければ副業へのトライがおすすめ
- 副業が認められない会社、もしくは、ハードワークな会社に勤めているのであれば転職してから副業をすること
それでは、今回の記事はこれにて以上となります。