こんにちは、ととのえです。
この記事では、書籍「AI分析でわかったトップ5%社員の習慣」のポイントをまとめながら解説したいと思います。
「仕事ができる人」になるための最短ルートとして、私が絶対におすすめしたことは、「仕事ができる人を見て真似ること」です。
そういった意味で、仕事ができる人約900人の特徴を一気に吸収できるという、醍醐味がこの本にぎっしり詰まっています。
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「AI分析でわかったトップ5%社員の習慣」の著者
AI分析でわかったトップ5%社員の習慣
まずはじめに、今回の調査で明らかになったトップ5%社員の習慣の特徴上位5つは、次の通りとなります。
- トップ5%社員の98%が、「”目的”のことだけを考える」
- トップ5%社員の87%が、「”弱み”を見せる」
- トップ5%社員の85%が、「”挑戦”を”実験”ととらえる」
- トップ5%社員の73%が、「”意識変革”はしない」
- トップ5%社員の68%が、「常に”ギャップ”から考える」
一つずつ詳しく内容を解説していきたいと思います。
トップ5%社員は「”目的”のことだけを考える」
プロセスよりも結果を重要視する
トップ5%社員は、プロセスよりも結果を重要視することが分かっています。
普通の人は、「失敗してしまったけど、頑張ったし、みんなとも協力できたからよかった」と考える人が多い傾向にあります。
でも、トップ社員は、「確かにみんなで頑張ったし、やれることはやったつもりだったけれど、失敗したということは、どこかに失敗の原因があったのだ」と考えるんです。
プロセスも重視するのですが、それを”結果を出せない逃げ口として使わない”という所が大きな違いです。
自分で高い目標を設定する
人一倍向上心が高いというのも5%社員の特徴です。
目標を立て達成することの喜びや充実感を知っていて、そのために頑張るという特徴があるということです。
結果を残すために、時間に対する意識も高く、時計を見る時間が一般社員よりも「1.7倍も多い」という結果もでています。
トップ5%社員は「”弱み”を見せる」
自己開示をして信頼を得る
トップ5%社員は「自己開示をして信頼のネットワーク」をつくることを行っています。
Googleが生産性の高いチームの特徴を分析したプロジェクトアリストテレスでは、「心理的安全性」が最も重要であるということが明らかになっています。
「こんなことを言ったらチームメイトから馬鹿にされないだろうか」、あるいは「リーダーから叱られないだろうか」といった不安がない状態。
トップ5%社員は、この原理原則を理解しており、仕事の関係者と上辺のビジネスライクな関係性ではなく、心の壁を取り払うことを意識的に行っています。
弱みを見せる
人との心の距離を縮めようと思ったら、「どんな価値観を持っているのか」「何を考えているのか」ということをお互いに開示し合う必要があります。
トップ5%社員はそのために、自分から心を開くことを積極的に行います。
人には「反報性の原理」というものがあり、自分が自己開示をすると、相手も自己開示をしてくれるというものです。
例えば同僚の働きがいを聞いてみたいと思った時、いきなり「あなたの働きがいって何?」と一方的に聞いた場合は、12%の人しか本音で回答を得られません。
一方で、先に「自分がどういう時に働きがいを感じているか」というストーリーを伝えたうえで、相手の働きがいを聞くと78%の人が本音で回答をしてくれます。
トップ5%社員は「”挑戦”を”実験”ととらえる」
行動量が違う!
仕事ができるトップ5%社員には、共通して「行動の量が多い」という特徴がありました。
一般社員と比べると、
- 会話やチャットで接する人数が多い
- 会議での発言頻度も一般社員よりも32%多い
- 社内での移動距離も22%長い
という結果が出ています。
トップ5%社員の根底にある思想は、「失敗は悪いものではない」という考えがあります。
思い切って行動をする中で、たとえ上手くいなかなったとしても、それを次に向けたプラスの材料に変えれば良いという考えを持っています。
幅広いチャレンジを惜しまない
トップ5%社員は、あえて苦しい選択や難しい選択をすることもあるようです。
それは、単に苦しい・難しい選択をするということではなく、「自分がこれまでにやったことのない経験をやってみる」ということです。
トップ5%社員は「”意識変革”はしない」
行動により意識も変える
「行動を変えるためには、意識を変えないとダメだ」という主張の自己啓発本が多くあります。
つまり、「意識を変えて行動をするのではなく、行動を変えることによって意識を変えている」ということです。
「意識が変わらないと行動を変えることができない」とは全く思っておらず、また「じっと待っていても意識は変わらない」ということをよく理解しています。
社内を動かす時にも「~すべき」という正論をかざさない
単純に、「~すべき」といっても、行動が変わらないということをトップ5%社員はよく理解しています。
なので、相手を動かすシーンにおいても、「行動によってどんな結果が得られたか」という点にしっかりとフォーカスをあてて伝える特徴があります。
例えば、「もともとは、自分自身も抵抗があったが、やってみたら作業時間が8%減った」という伝え方をします。
具体的に行動したことによって得られたメリットを相手に伝えた方が、共感を得ることができるということですね。
トップ5%社員は「常に”ギャップ”から考える」
逆算思考
トップ5%社員は、もれなく「逆算の思考」を行っていました。
たとえば、目標を設定し、その目標から逆算して「今月やるべきこと」「今週やるべきこと」「今やるべきこと」を明確にしています。
でも、この目標や計画を練り上げることに多くの時間を使いすぎてはいけないということも認識しています。
一般社員は、計画を入念に練り上げることに力を入れていることでスタートが遅れる傾向にありました。
一方、仕事ができるトップ5%社員は、ある程度の計画を立てたら素早く行動に移し、高い頻度でふりかえりをすることで、軌道修正しながら突き進むということです。
逆算で計画をしっかりと立てるものの、行動にしっかりと重きを置いているということです。
顧客とのやりとりも「ギャップ」を捉える
トップ5%社員は、自分のことに限らず、顧客とのやりとりにおいても、ギャップを捉えることをしっかりと行っています。
顧客と対峙する時においても、顧客のニーズを高い解像度でしっかりと捉えて、自分達のできることとの照らし合わせを入念に行っています。
なので一般社員よりもトップ5%社員の方が顧客に対する事前ヒアリングを深く行っていました。
「AI分析でわかった トップ5%社員の習慣」まとめ
今回の記事では、「AI分析でわかった トップ5%社員の習慣」のまとめをお届けしました。
今回紹介した、仕事ができるトップ5%社員の習慣は次の5つです。
- トップ5%社員の98%が、「”目的”のことだけを考える」
- トップ5%社員の87%が、「”弱み”を見せる」
- トップ5%社員の85%が、「”挑戦”を”実験”ととらえる」
- トップ5%社員の73%が、「”意識変革”はしない」
- トップ5%社員の68%が、「常に”ギャップ”から考える」
今回の記事では紹介しきれませんでしたが、本書では、仕事ができるトップ5%社員の「シンプルな思考と行動」についても解説されています。
例えば、
- 完璧を目指さない
- 再現性を大切にする
- 完成度が20%で意見を求める
- 経験学習をする
このような、すぐに明日の仕事で取り入れていきたいヒントがまとめられています。
冒頭で説明したように、仕事ができる人になるには、仕事ができる人の特徴を正しく捉えることが大事です。
特徴を捉えずに自分の経験則に基づいて行動をしても、その頑張りが全て無駄な努力になってしまうかもしれません。
非常に鮮度の高い情報としてまとまっているので、よければお目通しください。
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最後に:「仕事ができる」とはどういうことなのか?
最後に、大事なことを一つお伝えしたいと思います。
今回紹介した本では、仕事ができる人の特徴を具体的な要素として紹介されていました。
この要素一つひとつを理解することは凄く大事なことなのですが、実はこれだけでは不完全です。
極端にいうと、今回の書籍のような要素は、時代の変化によって陳腐化します。また、業界や会社という前提が変わると、それによって、使えるものにも使えないものにもなります。
そのゆるぎない本質についてこちらの記事で詳しく解説したので、合わせてご一読ください。
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