- 将来何がしたいか分からない…
- やりたいことや目標が見つからない…
- 周りの意見が気になって一歩が踏み出せない…
やりたいことは正しい考え方・アプローチを取れば誰でも必ず見つかるものです。
でも多くの人は、闇雲に考えてしまっているのが事実。
この記事では、キャリアコーチとして1,000人以上のキャリア支援をしてきた経験をもとに、やりたいことの見つけ方について詳しく解説していきます。
この記事を読むとやりたいことを見つけるための正しい方法を理解することができ、やりたいことが見つかる一歩を確実に踏み出すことができます。
ととのえ
キャリアコーチとして学生から社会人まで1,000人以上のキャリア支援に携わる。従業員10万人規模の会社で人事歴11年。
ちなみに、やりたいことを最短で見つけるなら、ポジウィルキャリアの無料相談が効果的。約1時間プロのコーチングを受けることができるので一度試してみてください。
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将来何がしたいか分からなくなる原因
何がしたいかわからなくないのは、次の3つの思い込みがあることが原因です。
①周りの期待に応えないといけない
自分のやりたいことというのは、「自分のやりたいこと」でなければいけません。
あたり前な話です。
でも、実は以外と、「周りからの期待に応えなければいけない」という責任感を優先してしまっているケースが多いんです。
「自分のやりたいこと」と「周りからの期待」がある程度合致していればいいんですが、そう上手くいかないもので、ここがズレているとその狭間で苦しんでしまうということになります。
当然、周りからの期待が無視できない場合もありますよね。
ですが、周りからの期待を第一に人生のプランを考えようと思ってもそれはちょっと無理があります。ずっと悩み続けます。
なので、一度横に置いておいて、「本当に自分が何を望んでいること」にしっかりと目を向けてみることが大事です。
②しっかりとしたキャリアプランを描かなければいけない
仕事でも何でもそうなんですけど、計画を立てた後に、前提が変わってしまってその計画が成り立たなくなってしまったら悲しいですよね?
誰しもがそう感じると思います。
でも、同じ発想で将来の計画を考えると沼にハマるので要注意です。
なぜなら、将来って1年後のことではなく、少なくても3~5年後、もっと10年先、20年先の計画を描きますよね。
この10年先や20年先の将来を狂いなく計画立てようと思っても無理です。
なぜなら、今はVUCAの時代だからです。変動が激しく、不確実で、複雑で、曖昧な世の中なんです。
将来設計に緻密さは必要ない
将来設計は、緻密にやる必要はないんです。
こんな考え方を持つことが大事です。
- 大きな方向性だけ決めればOK
- 変化が起きたら途中で変更すればOK
- 自分の気持ちも変わるからプランの変更を楽しもう
「真面目に考えすぎると、なかなか将来を描けないよ」ということです。
③やりたいことはバチっと閃くもの
やりたいことを見つけるという点において、「曲がり角で偶然ばったり!」みたいな出会いは、あまり期待しない方がいいです。
もちろん、なくはないです。
とある経験をした時に、「あ、めちゃくちゃこれ楽しい!仕事にしたい!」って思うことってあります。
また、「あ、この人みたいになりたい!」みたいな憧れから、キャリアイメージが湧くこともたくさんあります。
でも、それってみんな偶然なので、いつ巡り会えるか分からないんですよね。これに頼っていると、運命の出会いがあるまではモヤモヤのままです。
キャリアは「ロマンとそろばん」
ってよく言われます。
ロマン(情熱)も大事ですが、そろばん(理屈)も大事なんです。
論理的に自己分析をすると、理想とすべきことが見えてきますからね。
でも、論理的に考えすぎると、理想が「〜しなければならない」と義務感に追われてしまいます。
情熱と理屈の両面をバランスよく考えることが大事です。
やりたいことを見つける時に知っておきたい3つの前提知識
やりたいことを見つけるための前提として次の3つのことを理解しておく必要があります。
①やりたいことは自己分析によって見つかるもの
沼のくだりで説明しましたが、やりたいことを見つけるには「ロマンとそろばん」です。
そろばん(=自己分析)をしっかりとはじくと、やりたいことが見つかります。
決して願っていれば、天から突然降ってくるものではないという認識を持つことが大事です。
自己分析はある程度時間がかかるもの
1,2日考えて、
- 自己理解が進まなかった…
- やりたいことが見えなかった
なんて声をたまに聞くんですが、そんなすぐにパッと分かるものではないです。
やりたいことの種は心のなかにすでにあるんですが、心の深い所、奥底に沈んでいたりします。
なので、そのやりたいことの種を丁寧に掘り下げていかなければいけません。
これは真剣に自分と向き合わなければいけないですし、ある程度時間がかかったりもします。
②やりたいことは常に探し続けるもの
やりたいことって、「一度見つけたらそれで終わり」というわけではないんですよね。
私は今35歳ですが、これまでにやりたいことが何回も変わっています。
ある程度、理想とする状態を達成したら、もうそこに心躍らなくなりますし、突き進むうちに「やっぱ違うな。」と思って方向転換になったこともあります。
「一回で終わり」ではなく「ずっと追求し続けるもの」という考えを持っておくことが大事です。
志が醸成醸成されるスパイラル
こちらは参考ですが、志が醸成されるプロセスを描いたものです。
グロービス経営大学院の田久保 善彦の著書「志を育てる」からの引用です。
志(やりたいこと)が醸成されるステップは次の通り。
- あるきっかけで目標を持つ
- 達成に向けて取り組む
- 取り組みが終焉を迎える
- 自分を客観視する
- 自問自答する
- 新たな目標が見つかる
- …繰り返し
繰り返しになりますが、やりたいことは、一度見つけたら終わりではなく、螺旋階段のように常に探し続けていくものなんですね。
③誰かと話すことで自分を客観視できる
やりたいことって、自分の頭というか「心の中」にあります。
この心の中、しかも奥底にあるものを紐解くのって結構大変です。
自分一人で考えていてもなかなか気づきにくかったりします。
つまり、自分一人の力で考えようとすると、なかなか答えに辿りつかず、思考の堂々巡りになってしまうものということです。
誰かと話すことで思考の客観視ができる
身近に、キャリアについて相談できる人がいれば、お願いして話し相手になってもらいましょう。
でも、「自分自身のことありのままを身近な人に話すのって恥ずかしくて無理」という方もいると思います。私はそうです。
そういう方は、キャリア相談サービスを使うのが良いです。
例えばポジウィルキャリア。
プロのキャリアコーチが、理想のキャリアを描くお手伝いをしてくれます。コーチングを受けると、やりたいことが確実に見えてきます。
無料で約1時間キャリアに関する相談をしてもらえるので、それだけでもモヤモヤが晴れますよ。
やりたいことを見つける2つの方法
やりたいことを見つけるためには、この2つの方法が効果的です。
①3つの分析で自己理解を深める
やりたいことって、次の3つが重なる部分にあります。
ベストなのは、この3つが重なる部分が見つかることです。
自分自身が大事だと思っていることで、やっててワクワクし、さらに強みを活かせる。最強ですね。
でも、それはなかなか難易度が高いので、3つのうちどれか1つ考えやすいところから見ていくことがおすすめです。
3つの視点の分析方法を、それぞれ解説します。
強み(得意なこと)を見つける
得意なことを見つけるアプローチは、次の3つがポイントです。
- 強み分析ツールを徹底活用する
- 過去の経験をくまなく振り返る
- 周りの人に聞いて聞いて聞きまくる
この中でも特に絶対にやった方がいいのは分析ツールを使うことです。
得意なことや強みを見つけるにあたり、その点に精通する専門家が開発したアセスメントツールは確実に有用です。
強みを分析する代表ツールは次の3つです。
ちなみに、ストレングスファインダー以外は無料で診断を受けることができます。
特にコンピテンシー診断が一番のすぐれもので、分析のマストアイテムです。
こんな感じでかなり詳しくレポートしてくれます。
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コンピテンシー診断に限らず、このあたりの強み(得意なこと)を見つけるためのアプローチについては、こちらの記事で詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。
関連記事:「得意なことがない」を解決する自己分析法!得意なことの見つけ方
価値観(大事なこと)を見つける
価値観(大事にしていること)はただ闇雲に考えても、なかなか見えてきません。
考えやすくするために、次の質問の答えを考えてみてください。
身近な人に対して、「こうあるべき!」とよく話するテーマは?
人それぞれですが、誰にでも「こうあるべき!」という正義を持っています。
この正義こそが、自分が大事にしたい価値観なんです。
飲みに行ったらついつい語っちゃうようなことです。「これが問題だ!」といつも課題提起しちゃうようなことです。
例えば、私の場合はこんな感じです。
会社の役員って、ドアも自分で開けないし、なんでもかんでもやってもらうことが当たり前になっているけど、こんな過剰な上下関係は問題だ!
上記をふまえると私にとって意味を感じるキーワードは、次の3つです。
- フラットな関係性が大事
- 偉くなる必要はない
- 自分の利益ではなく仲間の利益を考えて行動することが大事
こうした価値観の中で仕事ができる仕事は、自分のやりたい仕事です。
モチベーション(ワクワクすること)を見つける
最後3つ目、モチベーションの観点です。これは過去のモチベーションの波を一年毎に整理すると答えが出てきます。
簡単に行うには、次の2つを整理しましょう。
- これまでの人生を物心ついた時から丁寧にふりかえり、「最もモチベーションが高かった出来事」と「最もモチベーションが低かった出来事」を3つずつあげる。
- そのモチベーションが高かった(低かった)原因を考える。
私の場合は以下です。
モチベーション高い
- 1位:17歳 高校生の時の部活
仲間と一致団結して頑張るプロセスがとにかく楽しかった - 2位:29歳 マネージャー昇進
→仕事の目標に向かってメンバーと一緒に頑張る環境が楽しい - 3位:27歳 面倒見の良い先輩や上司の元で働く
→無償の愛で職場メンバーや後輩に接してくれる先輩や上司の元で働けることがとにかく嬉しい
ここから分かることは、「目標に向かって仲間と一緒に頑張る」ことがモチベーションの源泉です。
かなり分かりやすいタイプだと思います。
モチベーション低い
- 1位:29歳 上ばかりを見て仕事をする上司の元で働く
→仲間のためではなく自分のためという考えにイラ立つ毎日 - 2位:20歳 大学生の頃怪我で3年ほど選手生活休止
→何も成長できず停滞感で気持ちが滅入る - 3位:25歳 仕事が空回り
→頑張っても頑張っても仕事で成果が出ずとにかく凹む毎日
「利己的な人との関わり」と、「頑張れない、成長実感を得れない環境」がモチベーションダウンに繋がる要素です。
さぁどんなキーワードが出てきましたか?
②量×質で原体験を増やす
次に2つめのアプローチです。
1つ目のアプローチで、分析によって自己理解を深めることが大事という話をしました。
でも、分析よりも原体験をしっかりと増やしていくことが大事だったりします。
なぜなら、分析をするには、分析のもととなる材料が必要だからです。この材料こそが原体験ということです。
そして、この原体験は「量」「質」の両面で考えていくことが大事なので、それぞれ解説します。
原体験の「量」とは?
原体験の量とは、すなわち「経験の幅」のことを言います。
やりたいことを考えるうえで、たくさんの選択肢があった方が確率的に選びやすいと思います。
もちろん世の中にある全てのことを選択肢にすればいいんですけど、未経験のことって選択肢に入りにくいんですよね。
例えば、これから人生をコミットする仕事を選ぶ時に全く未経験で得たいの知れない仕事って選ばないですよね?
なので、味見をする程度でも良いので、幅広く経験をしておくということが大事です。
やってみるチャンスがあれば、YESで即答する
具体的にやるべきこととして、効果的なのは、何かやってみるチャンスが1mmでもあるなら「YES」と回答をしてやってみるということです。
それが楽しいかどうかはさておき、よっぽど嫌なことでない限り「まずやってみる」ことが大事です。
ほんの少しだけでよいので、経験の幅を増やしていきましょう。
原体験の「質」とは?
次に原体験の質についてです。これは、「経験の深さ」のことです。
本当に自分にとってやりたいことかどうかを判断するには、ある程度しっかりと取り組まないと分からないんですよね。
もちろん、少し経験しただけで「あ、これ自分に合ってる!」って分かることもあります。
でも、最初は面白くないんだけど、がっつり取り組んでいくうちに好きになることもけっこうあるんですよね。
例えば私の場合は、人事の仕事なんかまさにそのパターンでした。
人事部に配属されて何も面白味を感じなかったんです。
でも、人事のことが分かっていく過程のなかで、経営に与える影響がいかに大きいかが分かり、それから「これは、面白い!」って思うようになったんですよね。
噛めば噛むほど味が出る食べ物と同じです。
表面ではなく、その内側の深い部分に面白味がかくれていることが多いということです。
目の前のことを簡単に投げ出さないことが大事
学校の勉強でも、部活でも、仕事でも、副業でも何でも同じですが、「興味あるかも」と思って始めたことは、少なくとも半年~1年はしっかりと継続することが大事です。
自分に合っていることでも結果が出なければ、そこに楽しみは見出しにくいですからね。
やりたいこと探しに役立つ書籍
やりたいこと探しに役立つありとあらゆる本を読んできましたが、特におすすめなのは次の3冊です。
「やりたいこと」の見つけ方
やりたいこと探しといったらこの本。
やりたいことを見つけるためのアプローチについて、図解も交えながら分かりやすく解説された一冊です。
まずはじめに読んでおきたい一冊です。
ずっとやりたかったことを、やりなさい。
世界的に有名な本で、なんと25年も愛され続けているベストセラーです。
この書籍で書かれていることを実際に手を動かしながら考えるワーク形式の本です。
ワークなので、ある程度労力がかかりますが、必ず変化を生み出してくれる一冊です。
日本一やさしい天職の見つけ方
やりたいこと探し専門の心理カウンセラー中越裕史さんの一冊です。
中越さんの経験談も交えながら天職について分かりやすく解説されているのですごく読みやすくためになる一冊です。
まとめ:やりたいことの見つけ方
この記事では、将来何がしたいか分からない人に向けて「やりたいことの見つけ方」について解説してきました。
人生100年時代と言われますが、今の年齢で過ごせる人生は一度きりです。
今だからできることを明らかにして一日一日を過ごさないと、後悔の人生になってしまいますね。
モヤモヤしたまま生きる人生はもったいないです。
できるだけ早いタイミングで、しっかりと自己分析して未来を描きましょう。そうすると必ず充実度がアップします。
最後に、やりたいことを見つけるにあたって、参考となる本を読みながら考えるのも大事なこと。
JUNTAKAさんの記事「好きなことを見つけるための15の方法とヒント<好きな事の見つけ方>参考本もご紹介」に分かりやすくまとめられています。よければ合わせてどうぞ。
今回はこれにて終わりです。