- サラリーマン(会社員)×副業という働き方って本当に最強なの?
- でもフリーランスの方が自由度が高いからフリーランスの方が魅力的に思えるけど。

こんにちは、ととのえです。
このtotolaboの記事ではこんな疑問に答えていきます。
ちなみに私は、大手企業で人事をしながら、副業で教育系ベンチャーで働いたり、大学の非常勤講師もしています。
複数の副業をしてきた経験から、「サラリーマン×副業が本当に最強なのか?」という点について解説したいと思います。
この記事を読むと、「副業/複業時代」また「個の時代」と言われる令和の働き方について、道筋が見えるようになります。
サラリーマン(会社員)×副業は本当に最強なのか?


先に結論から言うと、答えはNOです。
「サラリーマン×副業」は、確かに凄く魅力的です。でも100点かというと正直なところ、ちょっと微妙です。
「サラリーマン×副業」という働き方をしている私が言うのも何ですが、経済的なゆとりや時間的なゆとりという点において高い理想を目指そうとすると、やっぱ限界があるんですよね。
でも、だからといって、いきなり起業したりフリーランスとして独立するのって、かなりリスクがありますよね。
- 収入がゼロになるかもしれない…
- 奥さんや旦那さんなどの家族の理解が得れないかもしれない…
- 確定申告や社会保険など、何から何まで自分でやらないといけない…
- 住宅ローンが組めないかもしれない…
サラリーマンであればある一定の”安定”を手にしながら、個人としての仕事を確立できるので、その点においては「サラリーマン×副業」が最強です。



なので、「サラリーマン×副業」という働き方で、個人でビジネスをする力を高め、不安なく独立できるレベルになったらフリーランスや起業をするということがおすすめです。
他にも、サラリーマンのメリットは実はたくさんあります。
「サラリーマンのメリットを最大限に享受した後に、サラリーマンのデメリットを解消する働き方にシフトする」
これが最強です!
これを実現するには、まず、サラリーマンのメリット・デメリットを理解しておくことが大事なので、その点について解説していきます。
サラリーマン(会社員)のメリット


サラリーマンの代表的なメリットは次の大きく3つがあります。
- 社会的な信用が高い
- ビジネス基礎力+専門知識を身に付けやすい
- 安定収入+αがある



この後、順番に解説しますが、この3つのメリットをしっかりと味わい尽くすことが、まずは大事ですね。
メリット①:社会的な信用が高い
何だかんだ言って会社員は社会的な信用がかなり高いと言えます。
日常の中であたり前と思っているようなことでも実は社会的な信用がないと厳しい立場になります。
例えば、
- 住宅ローンを組む
- アパートやマンションを借りる
- クレジットカードを作る
このあたりは会社員であれば楽勝なのですが、フリーランスだと意外と難しかったりします。
私の会社同僚で、仕事がバリバリできて年収も1,000万円以上ある友人がいるのですが、独立してアパートを借りようと思ったら、なんと借りれないと。
5件ほど物件を回って温かい大家さんに出会い貸してもらったとのことでした。



会社員は基本的には毎月安定的な収入があるという意味で社会的信用が高いんですよね。
メリット②:ビジネス基礎力+専門知識を身に付けやすい
知識やスキルの面でみたメリットです。
会社員は、大きく分けて「ビジネス基礎力」と「専門知識」の2点を身に付けやすいです。
ビジネス基礎力
ビジネス基礎力とは、仕事をするうえでベースとなる基礎的な力のことで、例えば次のようなものが当てはまります。
- 論理的思考力
- 分かりやすく伝える力
- 計画を立てて物事に取り組む力
企業は基本的に社員の知識やスキルが高まればアウトプットが増えるので、社員にお金をかけて教育することでレベルアップを図ります。
私の会社は、5万円くらいの研修を自分で選んで参加しても会社からお金が出ますし、年間1万円ほど自己啓発の補助も受けることができます。



先輩や上司も仕事を教えてくれるので、基本的な力はお金をかけずに伸ばしやすいんですよね。
専門知識
企業に勤めると、基本的に分業をして仕事に取り組みます。
大きな会社になればなるほど、担当する仕事は狭く深くなりますよね。なので、担当業務については、会社員はかなり専門性を高めやすい環境だと思います。



私も人事の仕事について、教育、育成、評価、処遇、労務というように一つずつ専門知識を高めてきました。
会社には各分野の専門知識やノウハウがきちんとまとめられていたりするので、専門知識の習得はわりと効率よく身に付けることができますね。
メリット③:安定収入+αがある
社会的信用のところでも少し触れましたが、安定収入はかなり大きなメリットの一つですね。
フリーランスの友人は、仕事が受注できなければ収入がゼロになるという不安と常に戦っています。正直かなりのストレスです。
会社員は、基本的に会社が潰れるか、欠勤状態にならなければいくらアウトプットが出てなくても一応給料は支払われますからね。
+αが以外と魅力的
以外と基本給や賞与以外に受けられる金銭メリットは意外や結構多いです。
例えば以下です。
- 社会保険料の半分を会社が負担
- 企業年金
- 退職金
- 健康診断受診料
- 住宅補助
- 保養所利用料
社会保険料一つ取ってみても実はバカになりません。
月給35万円の方の保険の金額は月8万5000円程度になります。でも会社員であれば、半分の4万2500円は会社が負担してくれるんです。



こうやって考えると、実質給料が4万2500円増えたことと同じなので、けっこう大きいですよね。
給与賞与でもらっているお金の約1.5倍くらいは、+αの処遇メリットがあるのが事実です。
サラリーマン(会社員)のデメリット


それではここからはデメリットです。大きくは次のような点です。
- 時間的な自由がない
- 好きな仕事を選べない
- 収入に天井がある



「この3つは、サラリーマンを卒業してクリアにしていきましょう!」という話です。
デメリット①:時間的な自由がない
会社員を卑下する表現として「現代版の奴隷」なんて言われたりもしています。
いわゆる、1日8時間という時間を雇用主に授けるということです。この8時間は自由を失う代わりに報酬を得るというのが会社員です。
少し極端な表現をしましたが、でも日中の時間は基本的に会社に身を授けることになるので、労働時間は基本的には会社の指揮命令のもとに動くという形になります。
デメリット②:好きな仕事を選べない
会社員であっても社内で自分の好きな仕事を自ら作り出すことはできます。



でも正直言って、そんなことできる優秀な社員はほんの一握りだと思います。
基本的には、会社から与えられたタスクに取り組むことがベースですね。仕事の配置転換についても、本人の希望を聞いてもらえる制度などもありますが、最終決定権は会社にあります。
そういった意味で仕事を選ぶ自由度はかなり低いのが正直なところです。
デメリット③:収入に天井がある
たとえば1,000万円の給料をもらっている人が、10億円の利益を生み出したとしても、その人の給料は1,000万円です。
賞与の査定で高評価を取って、結果として賞与金額が高くなることはありますが、よっぽど成果主義の会社でない限り微増ですね。
今、学生でもWebビジネスで年間2,000万円以上稼ぐ個人が出てきていますが、会社員で2,000万円稼ごうと思ったら基本的に役員クラスにならないと無理です。
役員になるには、早くても40代、普通は50代後半あたりです。しかもかなり狭き門ですからね。
役員になれる人はおそらく1%にも満たないと思います。



このあたりが、会社員の処遇における限界値ですね…。
サラリーマン(会社員)×副業からはじめてフリーランスにシフトしよう


サラリーマンの代表的なメリットデメリットをまとめると次の通りです。
基本的に、サラリーマンの仕事って大変なんですが、なんだかんだ、普段見えていない所で得られているものが大きかったりします。
でも、働く時間や仕事の内容って、会社に束縛されるのではなく自由があった方が良いですよね。収入も上を目指したいところです。
なので、個人としてがっつり稼げるようになるまでは、サラリーマンとして副業をしつつ、実力と結果がついて稼げるようになったら、個人として独立するのがおすすめです。
個人的には月に50万円稼げるようになれば、十分に生活していける状態なので、そこが一つのラインかなと。家族がいれば家族と相談して決めた方が良いですね。



私は本業収入以上に稼げるようになったら独立する予定です。(家族の意向も踏まえて考えています…)
ブラック企業で働いているなら今すぐ転職しよう


基本的に、サラリーマンをしながら副業をはじめるのが良いのですが、ブラック企業で長時間労働を強いられる場合には、今すぐ転職しましょう。
長時間労働しながらの副業は、基本的にはムリです。確実に体調を崩して大きなものを失います。
よく、「実力がないからホワイト企業に転職できない」ということを言う人もいますが、全然そんなことないです。超大手のスーパー優良企業に転職するのは難易度が高いかもしれませんが、小さな規模で隠れホワイト企業はたくさんあります。
※ホワイト企業の見つけ方はこちらの記事で解説してます。
関連記事:ホワイト企業の特徴&見つけ方|ブラック企業での疲弊は人生のムダ



転職エージェントに相談すれば必ず今よりも良い企業に出会えます。準ホワイト企業はたくさんありますからね。
ちなみに、エージェントへの相談は無料です。希望条件を伝えるといくつかおすすめの企業を紹介してくれますので、副業の前にまずはエージェントとの面談が優先ですね。
おすすめのエージェントはこちらの2社です。
『doda』
(転職活動のサポートの質が群を抜いて高く、利用者満足度1位)
【公式サイト】https://doda.jp/
『リクルートエージェント』
(業界最大手なので、紹介してもらえる求人数が一番多い)
【公式サイト】https://www.r-agent.com/
会社によって紹介できる企業が違うので、2社使うのがおすすめです。
忙しくて2つがムリならば、dodaがより手厚いのでおすすめです。
今回の記事は以上となります。
転職、副業、独立を上手く活用しながら、理想のキャリアを実現していきたいですね。
こちらの記事もおすすめなので、合わせてぜひどうぞ。