どこでも通用する人材が持つ力『ポータブルスキル』の鍛え方を解説

今のビジネスを取り巻く環境は、テクノロジーの進化によって凄まじいスピードで変化しています。

 

そして、そこに拍車をかけるように、新型コロナウイルスの流行によって、様々な業界や企業に大きなダメージを与えると同時に、ビジネスモデルや働き方の構造の変化も同時に起きています。

 

今、ビジネスを取り巻く環境は、VUCA時代」の真っ只中なのです。

 

テクノロジーの急激な発展で新しいサービスやビジネスモデルが次々と生まれ、それに呼応するように、企業に求められることや、ビジネスパーソンに求められることがどんどん変化しています。

 

こうした変化の中では、いつ今勤めている企業が経営危機に陥るか分からない状況です。

 

今勤めている企業がなくならなかったとしても、生き残るには企業の構造変革が問われるため、事業のスクラップアンドビルドによって、部署や仕事が大きく変わる可能性も高まっています。

 

こうした状況においては、仮に会社や仕事が急に変わったとしても「どこでも戦っていける力」を身に付けておくことがとても大事です。

 

なので、今回の記事では、「どこでも通用する力=ポータブルスキル」の鍛え方について解説していきます。

 

  • ポータブルスキルとはどんなスキル?
  • ポータブルスキルの鍛え方

 

この記事を書いた人
ととのえ
大手企業に勤めながらもベンチャーで複業をするパラレルワーカー。大手企業では、最年少で管理職に昇進。働きながらMBA(経営学修士)取得。
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ポータブルスキルとはどんなスキル?

 

ポータブルスキルとはどんなスキル?

ポータブルスキルとは?

「ポータブルスキル」とは、職種の専門性以外に、会社や仕事が変わったとしても「持ち運びができるスキル」のことです。

 

次の位置づけが分かると理解できると思います。

 

仕事に必要な力は大きく3つに分けて整理することができます。

ポータブルスキルの位置付け

 

一番下の土台に位置する「スタンス」は、生まれてから今までの間で培ってきた志向や性格によって形成された部分です。

 

その人間の土台となる部分に乗っかっている力がスキルです。

 

そして、スキルは、ある特定の業界や職種の経験を通して得られた「専門スキル」と、どんな職種や業種にでも持ち出すことのできる「ポータブルスキル」に分かれます。

 

 

ポータブルスキルの構成要素

ポータブルスキルの構成要素

さらにポータブルスキルを分解すると「仕事のし方」「人との関わり方」の2つに分けられ、さらに8つの構成要素になっています。

『仕事のし方』
①現状把握
②課題の設定方法
③計画の立て方
④実際の課題遂行
⑤状況への対応
『人との関わり方』
⑥社内対応(上司・経営層)
⑦社外対応(顧客・パートナー)
⑧部下マネジメント(評価や指導)

 

ポータブルスキルの構成要素の詳細をまとめたものが次の表です。

ポータブルスキルの構成要素

 

※画像をクリックすると拡大してご覧いただくことができます

 

 

ポータブルスキルを鍛えることがなぜ大事なのか?

ポータブルスキルを鍛えることがなぜ大事なのか?

今、昔のようにずっと一つの会社に勤め上げるという時代は、終わっています。

 

トヨタ自動車の豊田章男社長も「終身雇用は難しい」と言っています。

 

こうした状況においては、自分の会社でしか通用しないスキルではなく、どこにいっても通用する汎用性の高いスキルを身に付けることが大事です。

 

こちらは、「採用時に企業が評価する項目」に関するアンケート結果です。

 

採用後にもっと評価しておえばよかった」と思う項目の上位2つが、「人柄」と「専門性以外の職務遂行能力」であり、これはまさにポータブルスキルです。

採用時に企業が評価する項目

 

 

参考:似た言葉に「社会人基礎力」と「トランスファラブルスキル」があります。

どれも位置づけは、ほぼ同じで、「業界や会社が変わっても持ち運びが可能なスキル」という認識で問題ないです。

 

構成要素が少し異なるので、次の通り整理しました。

ポータブルスキル
  • 仕事の仕方(対課題)
  • 人との関わり方(対人)
社会人基礎力
  • 前に踏み出す力
  • 考え抜く力
  • チームで働く力
トランスファブルスキル
  • 対課題スキル
  • 対自己スキル
  • 対人スキル

 

ビジネスパーソンの共通言語としては、「ポータブルスキル」が最も広く活用されているので、ポータブルスキルについての理解を深めることが良いと思います。

 

 

ポータブルスキルの鍛え方

 

ポータブルスキルの鍛え方

ポータブルスキルの鍛え方は次の3つのステップで考えることが大事です。

  1. 理想(やるべきこと)を知る
  2. 自分の現状を把握する
  3. 経験・省察・概念化・実践

 

一つずつ順番に解説します。

 

 

理想(やるべきこと)を知る

ポータブルスキルを鍛えるうえで、まずはじめにやるべきことは、理想を知るということです。

 

ポータブルスキルの「仕事のし方」「人との関わり方」について、どんな行動ができていれば、それが高いレベルでできていると言えるのかという点について、理解を深める必要があります。

 

それぞれにおいて、職務遂行上特に重要であるものが、厚労省によって定義付けられていますが、抽象度が高いので、自分なりに解像度を上げる必要があります。

 

理想の状態の解像度を上げるには?

では、どうやって解像度を上げれば良いのかというと、ビジネススキルを高めることに特化した学習サービスから、理解を深めることができます

 

ポータブルスキルは、次の8つの要素になるので、この8つのキーワードについて、書籍や動画などの学習サービスを使って調べていくと理想が見えてきます

 

私が日頃からよく活用しているのは、グロービス学び放題Udemyです。

 

ととのえ
どちらもオンデマンドの動画学習サービスで、スキマ時間を使ってスキルアップに向けて勉強をしています。

 

ポータブルスキル8要素について、グロービス学び放題では、次のようなコンテンツがあります。

ポータブルスキル8要素コンテンツ(グロービスの例)
①現状把握「クリティカルシンキング」
②課題の設定「データ情報分析」、「ビジネス定量分析」
③計画の立案「シナリオプランニング」
④課題の遂行「オペレーションマネジメント」
⑤状況への対応「論理思考で仕事の壁を乗り越える5つのポイント」
⑥社外対応「マーケティング戦略」、「営業スキル」、「プレゼンテーションの極意」
⑦社内対応「ネゴシエーションスキル」、「ファシリテーション」
⑧部下マネジメント「組織マネジメント」、「サーバントリーダーシップ」、「メンバーマネジメント」、「メンバー育成のための質問力」

 

自分の現状を把握する

ポータブルスキルの全ての要素を全方位的にレベルアップしようとしても、効率的なスキルアップができません

 

ポータブルスキルの内、得意なところと苦手とするところの両面を捉えたうえで、苦手なところは特に意識的にレベルアップをする必要があります。

 

ポータブルスキルの現状把握においては、一般社団法人人材サービス産業協会が、ポータブルスキルセルフチェックツールを提供しています。

ポータブルスキルセルフチェック

無料で5分ほどの時間で受けれるので、ぜひお試しください。

一般社団法人人材サービス産業協会『ポータブルスキルセルフチェック』

 

 

経験・省察・概念化・実践

最後は、経験・省察・概念化・実践です。

 

これは、「経験学習モデルの4つのプロセス」といって、ただ単に経験を重ねるだけでは得られない学習効果を得て成長速度を高めるフレームワークです。

 

私はポータブルスキルのレベルアップに限らず、日頃から経験学習モデルの4つのプロセスを意識的に取り入れていることで、周りよりも早く成長することを実現してきました。

 

こちらの記事で詳しく解説していますので、合わせて読んでみてください。

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まとめ:ポータブルスキルの鍛え方

今回の記事では、ポータブルスキルの鍛え方について解説しました。

 

ポータブルスキルを鍛えるためにやるべき3つのことを最後にもう一度まとめます。

  1. 理想(やるべきこと)を知る
  2. 自分の現状を把握する
  3. 経験・省察・概念化・実践

 

これからの時代を勝ち抜くためのレベルアップとして、この記事がお役に立てていれば幸いです。