- 何をやっても続かない…。仕事も続けられない…。
- 続かない原因が良く分からない…。
- 自分は何をやってもダメなのかな…。
何か始めようと意気込んでもなかなか続けられない…。
続けられないと、「自分ってダメだ…」という気持ちになって自己嫌悪に陥ってやる気がなくなる。
こんなスパイラルに入ってませんか?
この記事では、こんな悩みを解決できる方法を解説します。
「気合論」ではなく「方法論」をお伝えします!
- 何をやっても続かない原因
- 続く人・続かない人の決定的な違い
- 物事を続けるための根本的な解決策
この記事を読んで内容を実践すると、物事を継続することができるようになります。
仕事が続かない人も、その状況を解決することができます。
ととのえ
キャリアコーチとして学生から社会人まで1,000人以上のキャリア支援に携わる。従業員10万人規模の会社で人事歴11年。
実は、小さい頃から何も続かない性格でした。
この記事を書いている私は、努力を続けることが得意です。
- 学生時代はスポーツで全国優勝
- 社会人では働きながらMBA取得
- Twitterフォロワー2万人
スポーツにしても、社会人になってからの勉強にしても、Twitterにしても、努力を継続することで、結果に結びつけてきました。
でも、「もともと努力の才能があったんでしょ?」と言われることもありますが、全くそんなことはありません。
学生時代は、
- 勉強で机に座っても15分も集中できず、すぐ漫画に手を出したり
- 本を読んでいる時も気がついたらすぐに違うことを考えていたり
- ピアノを習っても1ヵ月で辞めたり
本当に目の前のことに集中できないし、踏ん張って物事を続けることが全然できない性格の子供でした。
自分を変えたくてたどり着いたのが、物事を継続する方法論
こんな何をやっても続かない自分に終止符を打とうと、一念発起して学び始めたのが「物事を継続する方法論」です。
何をやっても続かない原因を究明しようと、周りの優秀な人に聞くと、勉強でもスポーツでも、努力を継続できる人は、「気合い」ではなく「方法論」に基づいて努力していることが分かりました。
物事を続ける方法については、本もかなりたくさん読み込みました。
50冊以上は読んでいると思います。
ここから、色んな人から吸収し自分なりに「努力の方法論」を惜しみなく解説したいと思います。
何をやっても続かないたった一つの原因
原因はホメオスタシス(いわゆる脳の抵抗)
何をやっても続かない根本的な原因は、「ホメオスタシス」が働くからです。
ホメオスタシスとは、別の言い方で「恒常性」とも言われ、ヒトが持つ次のような機能です。
恒常性が保たれるためにはこれらが変化したとき、それを元に戻そうとする作用、すなわち生じた変化を打ち消す向きの変化を生む働きが存在しなければならない。これは、負のフィードバック作用と呼ばれる。
引用:wikipedia
簡単に言うと、「体が変化を拒み、一定の状態を維持しようとする脳の働き」のことです。
人間は、周りの気温が高くなっても、それに合わせて体温が上がったりしません。
これは、ホメオスタシスが働き、汗をかいて体温を一定に調節しているからです。
「何かを始める」ということは、「これまでできなかったことをできるようにすること」です。
これまでできなかった状態に変化を加えるので、ホメオスタシスが変化を拒み、あらゆる手を使って元に戻そうとするんですね。
例えば、
- こんなことを続けて意味があるんだろうか…?
- 努力をやめて友達と遊びに行った方が楽しいよな…
と、ついつい考えてしまうのは、ホメオスタシスが変化を拒もうとしている活動の一つです。
このホメオスタシスの機能が身体にある限り、「何をやっても続かない」というのはあたり前に誰にでも起こるんですよね。むしろ正常です。
なので、努力を継続するには、ホメオスタシスを正しく攻略する必要があるんです。
「何をやっても続かない」を根本から解決する方法
継続のキーワードは「コンフォートゾーンのコントロール」
「何をやっても続かない」への根本的な解決策となるキーワードは「コンフォートゾーンのコントロール」にあります。
コンフォートゾーンとは、ホメオスタシスが維持しようとする「従来の状態」のことです。
例えば、朝6時に早起きをしようと思ってなかなかできない人にとってのコンフォートゾーンは、「朝10時にゆっくり起きる」ことです。
コンフォートゾーンがやりたいこととかけ離れている限り、ホメオスタシスが強く働き、苦しさを味わうというからくりです。
このコンフォートゾーンを理想とする自分の状態に近づけてあげると、元に戻ろうとする働きが生まれにくくなるんです。
つまり、ホメオスタシスと無理に戦うことなく、スムーズに物事を続けることができるのです。
物事を続けるための具体的なやり方
先ほど解説したホメオスタシスによる元に戻ろうとする働きを生まれにくくするための「コンフォートゾーンのコントロール」について、具体的なやり方を解説します。
ステップは大きく3つです。
- 「本来はこうありたい!」という理想を描く
- 理想の自分に完全になりきる
- マイクロゴールをクリアしまくる
順に詳しく解説します。
ステップ①:「本来はこうありたい!」という理想を描く
1つ目は理想を描くステップです。
自分の現状の状態に意識が向きすぎると、そこがコンフォートゾーンになります。
なので、コンフォートゾーンを理想とする自分の状態に置き換えるために、「まずは理想をしっかりと描こう」ということです。
例えば以下のイメージです。
- 一つの仕事にしっかりと打ち込んで継続して成果を出している
- 嫌なことや苦しいことがあっても逃げずに乗り越え成長しながら続けることができている
- 勉強を始めたら例え一回試験に落ちたとしても毎日コツコツと勉強を重ねて合格を勝ち取っている
「本来こうありたい!」は誰にでもあるはず。
物事を続けることができている自分、その先にどんなものを得ていたいのかを描きましょう。
理想を描く時には、次の3つのポイントを押さえましょう。
- 映像で描く
- 現在進行形で描く
- 「せねばならない」ではなく「したい」で描く
理想を「映像」で思い描く
文字だけだと、なかなか脳に刷り込むことが難しいです。映像で描く必要があるのです。
なぜなら、映像は文字の5,000倍の情報量があるからです。
年収2,000万円が理想なのであれば、「年収2,000万円」と紙に書いても、それが自分の中であたり前になりません。
一番良いのは実際に年収2,000万円の人と会ってみること。会って、どんな生活を送っているのか、食事・服装・持ち物・家などを映像で捉えるとその状態があたり前だと認識することができます。
でも、合えない場合もあるので、Youtubeの動画とかで稼いでいる人を探して追体験してみましょう。
理想を「現在進行形」で描く
理想の状態を「誰か」ではなく「自分」に落とし込まなければ、コンフォートゾーンが理想に変わることはありません。
なので、理想を「年収2,000万円達成したい」という願望ではなく、「年収2,000万円をもらっている」というように既に得ている状態で描くことが大事です。
脳は現在進行形で描くと、脳はそれが理想なのか現実なのかの区別が曖昧になり、それによって理想の状態にコンフォートゾーンを変えることができるということです。
理想を「せねばならない」ではなく「したい」で描く
人は自分の中に正義があって、その正義に従って理想が描かれることがあります。
そして、その正義というものは、自分によって作られたものではなく、親や先生、コーチ、上司など、第三者によって作られることが多いということです。
私は副業でよく学生のキャリアカウンセリングをするのですが、目標を訪ねると「○○大学合格」という答えが返ってきます。
なんで「○○大学」に行きたいの?と聞くと、
「え~と、親が国立大学に行けって、ずっと言ってて、家から通える範囲で考えると○○大学なんですよね。」
って返ってきます。
これって、本人は全然ワクワクしていなくて、完全に「○○せねばならない」という発想の中で目標を描いているんです。
年収2,000万円にしても、TOEIC900点にしても、「それを達成すると自分にとってどんな嬉しさがあるのか」という所まで具体的に落とし込んで考えると、それが自分の「したい」にそって描かれたものなのか、「せねばならない」で描かれたものなのかが明らかになります。
ポイント②:理想の自分になりきる
次に「理想の自分になりきる」という点についてです。
サッカー日本代表の本田圭佑選手が次のようなことを言っていました。
極端に言うと、僕の場合、無理をして先に人格を作っちゃうんですよね。
https://number.bunshun.jp/articles/-/843863?page=4
ヒーローとしての人格を作って、普段からそう振る舞うようにする。それを続けていたら、自分の本物と重なるんですよ。作った人格が、本当の人格になるんです。
そうしたらほんまにカッコイイ本田圭佑ができあがるんですよ。だから、一日一日が本当に大切になってくるんです。
理想の自分になりきると、その状態が徐々にあたり前になってきます。
そうです、コンフォートゾーンが理想の自分の状態になるんです。
本田圭佑選手は、それを無意識にやっているんですよね。
ボクシングの亀田興毅選手やK-1の魔裟斗選手は、常にビッグマウスです。
試合前のインタビューでは、「対戦相手に勝利している」という発言をし、試合後の状態の立ち振る舞いをすることがあります。
これはまさに、理想の状態になりきっていると言えますよね。
那須川天心選手は、自分のことをよくドラゴンボールのスーパーサイヤ人と表現しています。
今日もスーパーサイヤ人でいきますよ!!
https://the-ans.jp/news/148220/
髪型を金髪にしているのもそれが理由とのことです。
無敵のスーパーサイヤ人の状態になりきることで、無敵な自分がコンフォートゾーンになるようにしているんですね。
ポイント③:マイクロゴールをクリアしまくる
最後3つ目が「マイクロゴールをクリアしまくる」ことです。
マイクロゴールとは、「小さな目標」のことです。
大きな理想や目標を掲げたとしても、その理想や目標が遠くかけ離れすぎていると、いくら行動を起こしてもなかなかそこにたどり着くことができません。
努力をしたとしても、なかなかたどり着けないとなると、辛いですよね。
辛さが増えてくるとどんどんワクワク感を失い、描いていた理想は、コンフォートゾーンではなく、あくまで夢物語となってしまいます。
なので、目の前の小さな目標を設定して、どんどんクリアしていくことが大事です。
例えば、私はMBAにチャレンジしていた時は、「成績でAを取る」というようにやや大きめの目標を設定するのではなく、「今日のクラスで1回発言する」という、ほぼ確実にクリアできる小さな目標を設定し、成功体験を積み重ねていきました。
マイクロゴールをどんどんクリアすると、「効力感」が高まって徐々に楽しくなってきます。
この「楽しいな」と思う感情が、努力する原動力になるので、マイクロゴールは「ほぼ確実にクリアできる目標」として設定するのがおすすめです。
自分ひとりで解決する自信がない人へ
続けることができない人への解決法として、以下の解説をしました。
- 元に戻ろうとするホメオスタシスの働きを抑えることが大事
- ホメオスタシスの働きを抑えるためには、コンフォートゾーンのコントロールが効果的
- コンフォートゾーンをコントロールするには、
①「本来はこうありたい!」という理想を描く
②理想の自分に完全になりきる
③マイクロゴールをクリアしまくる
ここまで解説して、いかがですか?
おそらく、「理屈は分かるけど、実際にはできなさそう…。」って思ったのではないかと思います。
継続できない自分を確実に変える方法
そんな場合に、確実に変わることのできる方法があるのでお伝えします。
それは、コーチングの力を活用するということです。
コーチングとは
本人の自主性を促し能力や可能性を最大限に引き出しながら目標達成に向けてモチベーションを高めるコミュニケーション手法
引用:コーチ・エィ アカデミア
私も20代後半からコーチングをずっと受けているのですが、
- 頭や気持ちが整理されて、本当にやるべきことが明らかになる
- 「本当はやらなければいけないけど、弱い自分が出て妥協しちゃう…」がなくなる
- 理想が明らかになりモチベーションが飛躍する
こんな効果を実感しています。
冒頭お話した通り、私はもともとすごく弱い人間です。
何も続けられない…、何も成し遂げられない…、そんな人間です。
でも変わることができたのは、コーチングをしっかりと受けるようになってからです。
コーチングの効果は絶大
日本ではコーチングを受けることがあたり前ではないですが、アメリカではわりと一般的です。
アメリカの人口は日本の3倍ですが、コーチングの市場規模は日本の50倍です。
アメリカ人は効果が目に見えるように実感できるものを好みますからね。
コーチングって受けた人は分かるんですが、本当にその効果が絶大です。
ちなみに、日本でも利用者はここ4年で6倍に増えて身近になりつつあります。
コーチングのサービスの中で、「何も続かない」という悩みを抱える方におすすめなのが、キャリートのキャリアコーチングです。
キャリートは、ジョブホッパー(一つの仕事を続けられず何回も転職してしまう人)への理解がかなり深く、丁寧に話を聞いてくれながら解決に向けて導いてくれます。
キャリートを創業した宗像さんも9社を経験しているので、続けることができない人の気持ちが当事者として手にとるように分かる人。
寄り添った形のコーチングが評判です。
ちなみに、無料で約1時間のコーチングを受けることができるので、それだけでも前進すると思います。
無料で失うものが何もないので、自分で変わる自信が少しないなと思う人は一度受けてみた方が絶対に良いです。
最後に:努力の天才山口真由
今回の記事では、何をやっても続かない人の原因と根本的な解決策を解説してきました。
最後に「努力」をすることにおいて、私が尊敬する人を紹介します。
山口真由さんです。
彼女の経歴は次の通りです。
2002年、東京大学教養学部文科類(法学部)入学。在学中3年生の時に司法試験合格。4年生の時には国家公務員種試験合格。「法学部における成績優秀者」として総長賞を受け、2006年、首席で卒業。卒業後は財務省に入省。
2009年~2015年、弁護士として大手法律事務所に勤務。
2015年~2016年、ハーバード大学ロースクール(法科大学院)に留学し、卒業。
2017年より、東京大学大学院博士課程 法学政治学研究科 に在籍。
2017年6月、ニューヨーク州弁護士登録。
なんという超ハイスペック。まさに天才!!
と思うんですが、彼女は天才ではなく、正真正銘努力の人なんです。
彼女の本を読んだ時に私はそれを確信しました。
そして、彼女が作り上げた努力の方法論はまさに目から鱗の連続です。
もしよければ、山口真由さんの書籍をご一読ください。必ず役に立つと思います。