職務経歴書の「実績」欄で手が止まる。売上目標の達成も、表彰歴もない。そう感じる人は、実績を「目立つ数字」だけだと捉えているのかもしれません。
採用する側が知りたいのは、入社後にどんな働き方をしそうかです。数字が大きくなくても、仕事の進め方が伝わる事実は実績として書けます。
数字がなくても書ける4つの実績
| 種類 | 思い出すための問い | 例 |
|---|---|---|
| 改善 | やり方を変えて、楽に・速く・正確になったことは? | 確認手順を見直し、差し戻しを減らした |
| 仕組み化 | 自分がいなくても回るように整えたものは? | 引き継ぎ用のマニュアルを作った |
| 頼まれごと | 周りからよく聞かれること、任されることは? | 新人の質問窓口を任されている |
| 継続 | 長く続けて、信頼につながっていることは? | 3年間、毎週の定例資料を担当している |
まずはこの表の問いに沿って、思いつくものを箇条書きにします。小さすぎると感じるものも、いったん全部書き出します。
棚卸しのコツ
- 業務日報、メール、カレンダーを見返すと、忘れていた仕事が出てきます。
- 「当たり前にやっていること」ほど、他の人から見ると強みになっていることがあります。
- 数字があれば添えます。件数、期間、人数、頻度など、確かめられるものだけで十分です。
- 数字がなければ、「誰が」「どう変わったか」を書きます。
覚えていない数字を推測で書くのは避けます。面接で詳しく聞かれたときに説明できる範囲にとどめます。
書き換え例(Before / After)
以下は書き方を示すための架空の例です。
BEFORE
経理業務を担当
↓
AFTER
月次の経費精算を担当。申請ミスが多い項目をまとめた記入例を作り、部内に共有した
BEFORE
新人の教育を担当
↓
AFTER
新入社員2名の指導を担当。よく出る質問をまとめた手順書を作り、翌年以降も使われている
BEFORE
営業事務として受注処理を担当
↓
AFTER
受注処理を5年間担当。営業担当から急ぎの確認を頼まれることが多く、社内の問い合わせ窓口を兼ねている
Before は担当業務の説明だけで終わっています。After は、自分が何をして、周りに何が残ったかまで書いています。
書いた実績を面接で話すときは、STAR法の回答例の型がそのまま使えます。
自分では気づきにくいときは
一人で考えても出てこないときは、同僚や以前の上司に「私に頼んでよかった仕事は何でしたか」と聞いてみる方法もあります。人事評価の面談記録や、もらったお礼のメールも手がかりになります。
聞いた内容は、そのまま書かずに事実を確かめてから使います。自分が実際にしたことと、周りの評価を分けて書くと、面接でも説明しやすくなります。
応募先に合わせて選ぶ
書き出した実績をすべて載せる必要はありません。求人票の仕事内容や求める人物像を読み、近いものを2〜3つ選びます。選んだものから順に、After の形に書き直していきます。
今日の一手:4つの問いのうち1つを選び、思い当たることを3つ書き出す。その中の1つを After の形に書き直す。









