リスキリング助成金とは?個人向け制度と申請の流れを完全解説【2026年版】

※本記事はアフィリエイト広告(PR)を含みます。各サービスの料金・仕様は2026年5月時点の公式情報に基づき記載していますが、最新情報は各公式サイトでご確認ください。

「リスキリングしたいけれど、受講料が数十万円もして手が出ない」——そう感じていませんか。

実は国には、学び直しの費用を最大70〜80%まで支援する制度があります。ただし「助成金」「補助金」「給付金」は対象者も金額も別物です。個人が使えるものと、企業経由で使うものが混在しています。

この記事では、2026年5月時点で個人が利用できるリスキリング支援制度を、厚生労働省と経済産業省の公式情報をもとに整理します。「自分はどれを使えて、いくら戻り、どう申請するのか」が読み終えるころには分かります。


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リスキリング助成金とは?「助成金・補助金・給付金」の違い

リスキリング助成金とは、新しいスキルの学び直し(リスキリング)にかかる受講費用の一部を、国や自治体が支援する制度の総称です。 個人向けの給付金、企業向けの助成金、在職者向けの補助事業に分かれます。

まず混乱しやすい3つの言葉の違いを整理しましょう。日常会話ではまとめて「助成金」と呼ばれがちですが、申請者も性質も異なります。

種類 申請者 性質 リスキリング文脈の代表例
助成金 主に事業主(会社) 要件を満たせば原則受給可能 人材開発支援助成金
補助金 事業者や個人 公募・審査ありで必ず通るとは限らない リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業
給付金 主に個人 一定要件で個人が直接受給 教育訓練給付制度(一般・特定一般・専門実践)

「助成金」と呼ばれていても、個人が直接申請できないものもあります。逆に「給付金」は個人が自分で動いて受給する形が中心です。リスキリング関連で個人がまず押さえるべきは、ハローワークの教育訓練給付制度です。

会社経由の人材開発支援助成金は、会社が研修費の負担を軽くするための制度です。個人が直接申請する仕組みではありません。会社の人事や上司に「この制度を使えませんか」と提案する形になります。

経済産業省の「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」は、補助金型の事業です。在職者が指定の補助事業者を通じて、キャリア相談・講座受講・転職支援を一体で受けられます。

この記事では、個人がまず検討すべき制度を中心に、企業経由・求職者向けも含めて整理していきます。混同しやすいポイントは表と具体例で補強します。制度の改定が多い分野のため、申請前には必ず公式窓口で最新の要件を確認してください。


個人が使えるリスキリング支援制度【一覧比較表】

リスキリングに使える主な制度は、個人が直接申請するものと、会社を通じて利用するものに大別できます。まずは全体像を比較表で確認しましょう。金額や要件は2026年5月時点の公的情報に基づきます(申請前に必ず公式窓口で最新版をご確認ください)。

制度名 主な対象者 補助率/上限額 申請窓口 出典
一般教育訓練給付金 雇用保険被保険者など 20%/上限10万円 ハローワーク 厚労省
特定一般教育訓練給付金 雇用保険被保険者など 40%/上限20万円(資格取得+就職で50%・上限25万円) ハローワーク 厚労省
専門実践教育訓練給付金 雇用保険被保険者など(被保険者期間2年以上) 50%→70%→最大80%/上限40・56・64万円 ハローワーク 厚労省
リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業 在職者(雇用契約あり) 修了で50%・上限40万円/転職+1年継続で最大70%・上限56万円 経産省指定の補助事業者 経産省
人材開発支援助成金 事業主(会社) 中小企業で経費助成 最大75%(コースにより変動) 都道府県労働局 厚労省
求職者支援制度(ハロートレーニング) 求職中で雇用保険を受給できない方 受講料原則無料・月10万円の給付金あり(要件あり) ハローワーク 厚労省

結論を先に言うと、個人が直接もらえる本命は教育訓練給付制度です。在職中で「学び直し→転職」まで視野に入れるなら、経産省のキャリアアップ支援事業も併せて検討する価値があります。

会社の研修制度として活用したい場合は、人材開発支援助成金を勤務先の人事に提案するルートになります。離職中で雇用保険の受給期間が終わってしまった方は、求職者支援制度の選択肢があります。

制度は「個人向け/企業経由/求職者向け」の3タイプ

制度を選ぶときは、まず3タイプに色分けして考えるとシンプルです。自分がどのタイプに該当するかで、見るべき制度が絞れます。

  • 個人向け(在職・離職問わず申請可): 教育訓練給付制度(一般・特定一般・専門実践)
  • 在職者向け(学び直し→転職を一体支援): リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業
  • 企業経由(会社が申請): 人材開発支援助成金
  • 求職者向け: 求職者支援制度(ハロートレーニング)

在職中の30〜40代会社員が中心読者の場合、最初に検討すべきは教育訓練給付制度と経産省のキャリアアップ支援事業です。会社が研修に積極的なら、人材開発支援助成金の活用提案も並行できます。

対象講座のほとんどはオンラインで完結できます。給付対象になりやすいオンライン学習サービスの選び方は、オンライン学習サービスの選び方ガイドで詳しく解説しています。


教育訓練給付制度|3種類の給付率と上限額(個人向けの本命)

教育訓練給付制度は、個人が最も使いやすい厚労省の給付制度です。雇用保険の被保険者(または離職後1年以内)が、厚生労働大臣指定の講座を修了するとハローワークから費用の一部が支給されます。レベルに応じて3種類あり、給付率と上限が異なります。

種類 給付率 上限額 被保険者期間の目安 対象例
一般教育訓練 20% 10万円 1年以上(初回は緩和あり) 簿記・TOEIC対策・Excel等
特定一般教育訓練 40%(資格取得+就職で50%) 20万円(同条件で25万円) 1年以上(初回は緩和あり) ITパスポート・宅建・大型免許等
専門実践教育訓練 50%→70%→最大80% 40万円→56万円→64万円 2年以上(初回は緩和あり) MBA・看護師・データサイエンス等

出典: ハローワークインターネットサービス「教育訓練給付制度」、厚生労働省「教育訓練給付制度Q&A」(いずれも2026年5月確認)。

ポイントは、上にいくほど給付率も上限額も大きくなる一方、被保険者期間や修了要件のハードルも上がる点です。3種類を順番に見ていきます。

一般教育訓練給付金(20%・上限10万円)

一般教育訓練給付金は、最もハードルが低い枠です。受講料の20%が支給され、上限は10万円です。

対象は雇用保険の被保険者期間が通算1年以上の方(初めて利用する場合)です。離職後1年以内であれば、被保険者でなくても申請できる場合があります。

具体的にはTOEIC対策講座、簿記、Excel・Word等のオフィス系、英会話、宅建以外の一般的な資格講座などが含まれます。「学び直しの入口」として活用しやすい枠です。

特定一般教育訓練給付金(40%・上限20万円)

特定一般教育訓練給付金は、早期再就職や速やかなキャリア形成を目的とした中間枠です。受講料の40%・上限20万円が支給されます。資格を取得したうえで就職した場合は、給付率50%・上限25万円まで上乗せされます(厚労省Q&A、2026年5月確認)。

対象例は、ITパスポート・基本情報技術者の試験対策、宅地建物取引士、税理士・社労士の科目、大型免許やフォークリフトといった業務直結の資格講座です。被保険者期間は一般と同じく1年以上(初回緩和あり)です。

専門実践ほど長期ではないが、一般より給付率が高い枠を選びたい方に向いています。受講前にハローワークで「訓練前キャリアコンサルティング」を受ける必要がある点に注意してください。

専門実践教育訓練給付金(最大80%・上限64万円)

専門実践教育訓練給付金は、3種類の中で最も手厚い枠です。給付は段階制で、受講中・修了後・就職後の3タイミングで上乗せされます。

  1. 受講中: 受講料の50%(年間上限40万円)が、6か月ごとに支給
  2. 修了+資格取得等+就職: 追加20%上乗せで、合計70%(上限56万円)
  3. 賃金が5%以上上昇: さらに10%上乗せで、合計最大80%(上限64万円)

3段階目の最大80%は、2024年10月以降に受講開始した講座が対象で、就職後の賃金上昇が要件です(厚労省「教育訓練給付制度のご案内」、2026年5月確認)。無条件で80%もらえるわけではない点に注意してください。

被保険者期間は通算2年以上が原則です(初回利用時は緩和あり)。受講前にハローワークでキャリアコンサルティングを受ける必要があり、訓練前1か月までに「受給資格確認票」と「ジョブ・カード」を提出します。

対象講座のジャンルは幅広く、業務独占資格(看護師・介護福祉士・保育士等)、専門学校の職業実践専門課程、文部科学大臣認定の職業実践力育成プログラムが含まれます。さらに第四次産業革命スキル習得講座(AI・データサイエンス・クラウド・サイバーセキュリティ等)、専門職大学院(MBA等)も対象です。

MBAを目指す方や、データサイエンスをじっくり学びたい方には現実的な選択肢です。MBAの講座選びは国内オンラインMBAの選び方(グロービス経営大学院など)も参考にしてください。


経済産業省「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」

経済産業省の「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」は、在職者が「キャリア相談・講座受講・転職支援」を一体で受けられる制度です。受講費の負担が軽減され、条件を満たすと最大70%(上限56万円)相当の支援が受けられます。

特徴は、教育訓練給付制度と違って「学んで終わり」ではなく、転職や処遇改善まで含めて伴走される設計です。経産省が補助する「補助事業者」(民間の人材会社・スクール等)を通じて、3つのサービスを一体的に受ける仕組みです。出典は経産省「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」公式サイト(2026年5月確認)。

  1. キャリア相談(伴走支援、無料)
  2. リスキリング講座の受講(補助による負担軽減)
  3. 転職支援(無料)

補助は段階で上乗せされます。

  • 講座修了で: 受講費の50%相当・上限40万円
  • 転職して1年継続就業で追加: 受講費の20%相当・上限16万円
  • 合計: 最大70%・上限56万円

転職は必須ではありません。修了のみでも50%・上限40万円の負担軽減を受けられます。「学び直しだけで終わらせたい」場合でも利用価値があります。

注意点は、直接の補助対象が個人ではなく「補助事業者」である点です。利用者は補助事業者に申し込み、補助事業者を経由して受講料の割引や還付を受ける形になります(経産省 公募要領、2026年5月確認)。

事業は令和8年度末までの時限措置として運用されており、公募回ごとに採択された補助事業者が窓口となります。利用したい場合は、経産省の公式サイトで現在受付中の補助事業者一覧を確認してください。

対象になる人・ならない人

対象になるのは「在職者」です。雇用形態(正社員・契約社員・派遣社員・パート等)や雇用保険の加入有無は問われません。ここが教育訓練給付制度との大きな違いです。

状況 対象可否
正社員・契約社員・派遣社員・パート(雇用契約あり) 対象
雇用保険に未加入の在職者 対象
個人事業主・フリーランス 対象外
公務員 対象外
離職中(在職していない) 対象外

雇用保険の加入歴がないために教育訓練給付制度が使えない方でも、雇用契約があれば本事業の対象になります。一方、独立しているフリーランス・個人事業主は対象から外れる点に注意してください。

学び直しと転職の両方を視野に入れる方は、まず無料のキャリア相談から方向性を整理するとスムーズです。キャリアコーチングで方向性を整理する方法、または転職エージェント比較で次のステップを準備できます。


人材開発支援助成金(企業経由)|会社に提案して使う制度

人材開発支援助成金は、会社が従業員に研修を実施する際に経費や賃金を助成する、厚労省の事業主向け助成金です。個人は直接受給できません。会社の人事や経営者に提案して活用するのが現実解になります。

複数のコースで構成されており、リスキリング文脈でよく登場するのが「事業展開等リスキリング支援コース」です。DX化・新規事業展開・グリーン化等に対応した訓練を、会社が従業員に実施する場合に経費と賃金が助成されます(厚労省「人材開発支援助成金」、2026年5月確認)。

中小企業の経費助成率は最大75%(コース・要件により異なる)が代表値として案内されています。賃金助成(訓練中の給与の一部補填)も別途設定されており、合計では会社負担を大幅に圧縮できます。詳細な助成率・上限額はコースや企業規模、年度ごとの改正で変動するため、申請前に最新パンフレットでの確認が必須です。

実務面で重要なのは、訓練開始の原則1か月前までに「訓練実施計画届」を労働局へ提出する必要がある点です。後から「研修やったので助成金ください」では通りません。会社側にとっても事前準備の負担があるため、人事や上司にスケジュールを含めて提案するとスムーズです。

個人ができるアクションは次の3つです。

  1. 受けたい研修・講座を具体化する(テーマ・期間・費用)
  2. 厚労省パンフレットや本制度のリンクを添えて、会社の人事に提案する
  3. 自分の業務との関連性(DX推進・新規事業対応など)を説明し、訓練計画届の作成に協力する

「個人で使う制度」と勘違いして直接申請しようとしないことが、まず大事なポイントです。会社の制度として動かす制度だと整理しておきましょう。なお、人材開発支援助成金も令和8年度末までの時限措置として運用されているコースが含まれます。


自分はどの制度を使える?雇用形態・状況別の選び方

制度が複数あって迷う場合は、まず「自分の就業状況」から絞り込むのが近道です。在職中か、離職中か、雇用保険に加入しているかで、使える制度が変わります。結論を先に言うと、多くの会社員にとっての本命は教育訓練給付制度です。学び直し+転職まで考えるなら経産省事業も選択肢になります。

下の判定フローで、自分のケースを確認してください。

状況 第1候補 第2候補
在職中・雇用保険1年以上・現職継続志向 一般/特定一般教育訓練給付金 専門実践教育訓練給付金(被保険者期間2年以上の場合)
在職中・雇用保険2年以上・MBAや専門分野を腰据えて学ぶ 専門実践教育訓練給付金 キャリアアップ支援事業(転職前提なら)
在職中・雇用保険未加入のパート等 キャリアアップ支援事業 会社に人材開発支援助成金を提案
在職中・学び直し→転職を想定 キャリアアップ支援事業 専門実践教育訓練給付金
会社が研修に前向き 人材開発支援助成金を会社に提案 教育訓練給付制度の併用も検討
離職中・雇用保険受給中または離職後1年以内 教育訓練給付制度(資格要件確認) 求職者支援制度(要件次第)
離職中・雇用保険受給終了済み 求職者支援制度(ハロートレーニング) 自治体の独自助成金
フリーランス・個人事業主 自治体の独自助成金(要確認) 給付制度の対象外が中心
公務員 共済組合・所属団体の研修制度 国の制度はほぼ対象外

複数制度の併用可否は、組み合わせによって変わります。例えば教育訓練給付制度と経産省事業は、対象講座や補助の重複可否について事前確認が必要です。利用前に必ず管轄ハローワークや補助事業者の窓口で確認してください。

フリーランス・個人事業主・公務員の多くは国の主要制度の対象外ですが、東京都など自治体独自のDXリスキリング助成金が用意されているケースもあります。お住まいの自治体のサイトで「リスキリング 助成金 ○○県/○○市」と検索すると、最新情報が出てきます。

「正直、自分のキャリアの方向性自体が定まらない」という方は、講座選びの前にキャリアの整理から始めるのが効率的です。学んで終わりにしないためにも、方向性が定まってから給付対象講座を選ぶことをおすすめします。


対象講座の探し方と選ぶときの3つのポイント

対象講座かどうかは、厚労省の公式システムで確認するのが最も確実です。「ググって出てきたスクール」がすべて給付対象とは限りません。必ず公式の検索結果で給付制度の指定を受けているかを照合してください。

厚労省「教育訓練給付制度 検索システム」(https://www.kyufu.mhlw.go.jp/kensaku/ )では、以下の条件で講座を絞り込めます。

  • 分野: 情報処理・事務・営業・看護・介護・経営・語学等
  • キーワード: 「データサイエンス」「AI」「MBA」「Webデザイン」等
  • 給付の種類: 一般/特定一般/専門実践の3区分
  • 受講形態: 通学・通信・eラーニング等
  • 都道府県: 通学型を選ぶ場合に絞り込み

選ぶときの3つのポイントは次の通りです。

1. 目的に合った講座か

資格取得が目的なら特定一般、専門スキルの体系的習得や転職を意識するなら専門実践、入口として軽く試したいなら一般、といった見極めです。

2. 給付の種類と給付率を確認

同じテーマでも、講座によって「一般」と「専門実践」が分かれていることがあります。給付率20%と70%以上では実質負担が大きく異なります。修了要件の難易度(出席率・課題提出・試験合格等)も合わせて確認してください。

3. オンライン完結か、修了条件を満たせるか

仕事と両立する社会人にとって、eラーニング対応かどうかは継続率を左右します。一方、専門実践の中には通学が必須の講座もあります。「修了できなければ給付ゼロ」が原則のため、現実的に通い切れる形式かどうかが最重要です。

「AI」「DX」「リスキリング」と銘打った講座が乱立していますが、給付制度の指定を受けていない講座も多数あります。指定講座でなければ、給付ゼロです。受講申込前に必ず検索システムで照合してください。

オンライン学習サービスの中には、給付対象の指定講座を扱っているところもあります。サービスの選び方の基準や比較ポイントは、オンライン学習サービスの選び方ガイドにまとめています。スピーキング系の学び直しが目的ならオンライン英会話のおすすめ比較も併用すると、学習計画を立てやすくなります。学んだ内容を実務の成果に変えるコツは、読書を成果に変えるアウトプット術も参考になります。


申請の流れ|受給までの5ステップと必要書類

申請は制度ごとに手順が異なりますが、教育訓練給付制度を例に、受給までの流れを5ステップで整理します。受講前の手続きが必要な制度が多い点が、最大のつまずきポイントです。

ステップ1: 受給資格の確認(ハローワーク)

受講したい講座を決めたら、まず居住地を管轄するハローワークで受給資格を確認します。雇用保険の被保険者期間や離職後の経過期間で対象か否かが決まります。

特定一般教育訓練と専門実践教育訓練は、受講開始前に訓練前キャリアコンサルティングを受け、「受給資格確認票」と「ジョブ・カード」を提出する必要があります。受講開始日の1か月前までに手続きを済ませてください。

ステップ2: 指定講座を選ぶ

厚労省「教育訓練給付制度 検索システム」で給付対象の指定講座を選びます。1で確認した「使える給付の種類」と「給付率」に合致する講座を選んでください。

オンライン受講可能か、修了要件(出席率・課題・試験など)を満たせるかも事前に確認します。

ステップ3: 受講・修了

受講料はいったん自費で支払うのが原則です(後払いのため)。指定の出席率・課題・試験等の修了要件を満たして、講座を修了します。

専門実践教育訓練は、原則6か月ごとに支給申請のタイミングがあります。長期講座は途中で支給される設計です。

ステップ4: 修了後1か月以内に支給申請

講座修了日の翌日から1か月以内に、居住地を管轄するハローワークで支給申請を行います。1か月を過ぎると申請できなくなる場合があるため、最優先タスクとしてカレンダーに入れておきましょう。

必要書類の代表例は次の通りです。

  • 教育訓練給付金支給申請書
  • 教育訓練修了証明書(受講した教育訓練施設が発行)
  • 領収書(受講料の支払いを証明)
  • 本人確認書類(運転免許証・マイナンバーカード等)
  • 雇用保険被保険者証
  • 振込先口座が分かる書類(通帳のコピー等)
  • マイナンバー確認書類

制度・回によって追加書類が求められることがあります。最新の必要書類は管轄ハローワーク窓口で必ず確認してください。

ステップ5: 指定口座へ振込

書類審査を経て、指定口座に給付金が振り込まれます。振込までの期間は窓口により異なりますが、申請から数週間〜1か月程度が目安です。

経産省「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」は、ハローワーク経由ではなく補助事業者経由の手続きです。経産省公式サイトで補助事業者を選び、その事業者のサービス内でキャリア相談→講座申込→受講→転職支援の順に進みます。受講料の負担軽減は補助事業者の仕組みに沿って行われるため、申込前に「割引・還付の流れ」を必ず確認してください。


失敗しないための注意点(後払い・受講前申請・対象外の人)

申請でつまずくパターンは、ほぼ決まっています。先回りで知っておけば、ほとんどは回避できます。ここでは典型的な5つの失敗パターンと対策を整理します。

1. 後払いだと知らずに資金繰りが詰まる

教育訓練給付制度は原則として後払いです。受講料はいったん自費で支払い、修了後の申請を経て振り込まれます。専門実践のような長期講座は分割支給される設計ですが、最初の支払いは自前です。「給付があるからすぐ安く受けられる」は誤解で、立替えキャッシュフローの確保が必要です。

2. 受講開始後に「申請してなかった」と気づく

専門実践教育訓練と特定一般教育訓練は、受講開始前にハローワークでの手続き(訓練前キャリアコンサルティング、受給資格確認)が必須です。受講を開始してから「実は手続きしていなかった」と気づいても、原則として遡って申請はできません。受講申込と並行して、ハローワーク手続きのスケジュールを必ず組んでください。

3. 「対象講座のはず」が思い込みだった

講座のWebサイトに「給付対象」と書いてあっても、対象から外れているケース、または対象から外れていく時期があります。厚労省の検索システムで自分が受講する時期に給付対象として登録されているかを必ず確認してください。受講前確認が原則です。

4. 雇用形態・属性で対象外だった

フリーランス・個人事業主・公務員は、教育訓練給付制度や経産省事業の主要枠で対象外になることが多いです。お住まいの自治体の独自助成金や、所属団体(共済組合等)の研修制度を確認するルートに切り替えてください。

5. 不正受給扱いになるリスク

虚偽の書類提出(出席偽装、領収書改ざん等)は、給付の返還だけでなく延滞金・ペナルティの対象になります。事業者側に「修了したことにして欲しい」と求めるような行為は厳禁です。健全な運用が、制度を長く維持するためにも重要です。

制度は年度ごとに改定されます。給付率・上限額・対象講座の指定・要件は変動します。本記事の数値はあくまで2026年5月時点の参考値です。申請前には必ず厚労省・経産省の公式サイトで最新情報を確認してください。


リスキリング助成金に関するよくある質問(FAQ)

リスキリング助成金は個人でももらえますか?

はい。雇用保険の被保険者(または離職後1年以内)の個人は、ハローワークの「教育訓練給付制度」を直接利用できます。一方、人材開発支援助成金は会社が申請する企業向け制度のため、個人は直接受給できません。

リスキリングの助成金はいくらもらえますか?

制度により異なります。教育訓練給付制度は給付率20〜最大80%(上限10〜64万円)、経産省のキャリアアップ支援事業は最大70%(上限56万円)です。いずれも対象講座・要件を満たした場合の上限額で、誰でも一律でもらえるわけではありません。

どんな講座が対象になりますか?

厚生労働大臣が指定した講座が対象です。プログラミング・Webデザイン・データサイエンス・AI・簿記・MBAなどDXや資格系が多く、厚労省「教育訓練給付制度 検索システム」で確認できます。「AI」と名のつく講座がすべて対象とは限りません。

フリーランスや個人事業主でも使えますか?

経産省のキャリアアップ支援事業は雇用契約のある在職者が対象で、フリーランス・個人事業主・公務員は対象外です。教育訓練給付制度も雇用保険の加入が前提のため、過去の加入歴がない場合は使えません。お住まいの自治体の独自助成金を確認してください。

申請はいつ・どこで行いますか?

教育訓練給付制度は原則として講座修了後1か月以内に、居住地を管轄するハローワークで申請します。専門実践教育訓練と特定一般教育訓練は受講前にキャリアコンサルティングが必要です。多くが後払いで、受講開始後の申請は原則できないため事前の確認と段取りが重要です。


まとめ:自分に合う制度を1つ選び、対象講座を探そう

リスキリングの費用支援は、大きく3つに分かれます。

  1. 個人が直接使える「教育訓練給付制度」(ハローワーク、最大80%・上限64万円)
  2. 在職者の学び直し〜転職を支える「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」(経産省、最大70%・上限56万円)
  3. 会社が研修費を支援される「人材開発支援助成金」(企業経由、中小経費助成率の代表値は最大75%)

重要なのは、多くの制度が受講前の手続き後払いを前提とし、対象は「指定された講座」に限られる点です。まずは厚労省の検索システムで学びたい講座が対象かを確認し、自分の雇用形態で使える制度を1つ選びましょう。

制度は年度ごとに改定されるため、申請前に必ず公式窓口で最新の要件を確認してください。本記事の数値は2026年5月時点の公的情報に基づく参考値です。

対象講座のほとんどはオンラインで完結できます。次のステップとして、給付対象になりやすいオンライン学習サービスの選び方ガイドで、自分のスキル目標に合う講座を比較・検討してみてください。学び直しの方向性自体が定まっていない方は、まずキャリアコーチングで方向性を整理する方法から始めると、その後の講座選びが格段にスムーズになります。

「学んで終わり」にせず、次のキャリアにつなげていきましょう。

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